いやんズレてる なびく髪に憧れて
山根あきらさんの企画に参加します。
小学生の頃、肩より長く、サラサラと風になびく髪の毛に憧れていた。
私の髪は太くて多いクルンクルンの天然パーマ。
現実は厳しかった。
そこで思い立ったのがタオル。
タオルを頭に被せて両方のこめかみあたりをパッチンどめでとめた。
いいんちゃう?
本気でそう思った。
鏡の前で髪(タオル)を耳にかけてみた。
顔を傾けたり、振り返ってみた。
お辞儀もしてみた。
うなずいたりもした。
立ち上がってバレーボールのレシーブもした。(サインはVが流行っていた)
その度に髪(タオル)は揺れる。
顔に触れる。
そう、サラサラとはいかないが、この揺れる長い髪が欲しかった。
やったやん!
その時は真剣にそう思っていた。
家で1人の時はいつもそうやって憧れの髪になっていた。
今、冷静になって思うとそれが憧れやったのかと泣けてくる。
どう考えても変。
ズレてる。
タオルには青い字で何処かの商店名が書かれていた。残念すぎる。