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欠点じゃなかった

私、のんびり屋でして…。



もっとスピード上げないとダメだよとか効率上げようねとか言われると、すみません、頑張ってはいるんですが…となる。


いつもの2倍くらい頑張って、やっと人と同じくらいのスピードになる感じ。


でも元がのんびり屋だから、頑張ってもそのペースは長続きしなくて心身共に疲弊してしまう。


ご飯を食べるのも遅くて、小学生の頃は「早く食べないとみんなと一緒にご飯を食べに行った時に困るよ」って母によく注意された。



給食も時間内に食べ終われないから昼休みまで食べていることがよくあったし、家庭科の調理実習で作った肉じゃがが熱すぎて中々食べられなくて、一番食べ終わるのが遅かった私のグループが後片付けをすることになったこともあった。(あの時のみんな、申し訳ない…)


大人になっても周りと同じスピードでできないことが多くて、その度に申し訳ないって思った。


何で他の人はそんなに早いんだろう?
動きがゆっくりって悪いことなのかな?
でもスピードアップには限界があるし…


そんな考えがいつも頭の中をぐるぐるしていた。


そんなある時、テレビでたまたまあるアニメを目にして。


出てきたのは仲良しの二人組で、一人はのんびり屋さん。ある日、もう一人がのんびり屋さんの子と同じようにして一日を過ごした。


いつもは目に入らない景色がたくさん見えて、「君がいつも見ている景色はこんなに素敵なんだね!」てキラキラした目でその子に話してた。




のんびりは欠点でしかないと思っていた私は、その話に感激して。


そんなふうに考えていいんだって思った。



欠点にしていたのは自分自身だったのかもしれない。


ちょっと豊かな世界を見られる特技だと思って活かし方を考えていこうと思った。




自分がいる世界って自分で選んでいい。

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