先生の役割を外部委託して!
あってはならないことだからこそ
大切な命を預かっている学校現場や保育現場。
水泳事故に、アナフィラキシーショック…決してあってはならいことです。
本当に決してあってはならないことだからこそ、すべてを教員が担ってしまっている現状にももっと目を向けてほしい。(決して事故のあった現場を擁護する意図ではありません)
教員は朝から晩まで、かなりの数の役割をこなします。
「そういう仕事でしょ」と言われればそれまでですが、きっと10年前、いえ、5年前と比べても、教員の担う役割は確実に増えています。
各家庭の価値観の多様化、個人の価値観尊重、重度のアレルギーの子どもたちの増加、インクルーシブ、不登校傾向の児童の増加…
さまざまな価値観の家庭で育った、いろんな個性をもった何百人という子どもたちが、学校という1箇所に集まり、椅子に座って学ぶだけはなく、この異常な暑さの中、熱中症対策をしながら運動し、プールにも入り、食事をし、子ども同士の関わりのなかで衝突し…普通に授業して、毎日心も体も傷つけず、無事に帰すだけでも、10年前、いえコロナ禍前よりかなりの力を使っています。
特に、コロナの影響で人との関わりが薄かった幼児期・小学校前期を過ごしてきた今の小学生は、またあらたな子ども像となり、これまでとは違った対応が教員に求めらています。
個々が多様になりすぎて、一人ひとりを十分に見ながら、集団として動かし対応していくことが、大変難しくなってきました。
何十年も前の現場では、細心の注意を払って、今より少し心の余裕もあって、いろいろなことにまだ対応できていたのだと思います。(昔からブラックではあったけれど…)
今はかなり厳しい時代になりました。
最近、「学校を早く開けて、図書室等で預かってくれ」という意見も出ていますが、子どもはじっと座っているだけではありません。けがやトラブルのリスクを考えると、それを学校(教員)に求めるのは過酷です。どこかの自治体でやっているように、外部の力が必要です。
現場はとってもがんばっている。でも、命をおびやかすことはあってはならない。
だから、水泳授業やアレルギー対応など、もっともっと分業化して、先生の役割から切り離して、ピンポイントでマンパワーを入れてほしい。水泳の外部(スポーツジムなど)委託はもちろん、せめて、水泳に明るい方々を時間採用し、指導補助や監視業務をお願いする。アレルギー対応は、栄養士や担任に任せておくのではなく、その時間だけ働いてくれる看護師資格のある方にお願いするなど。
このまま、教員の役割と責任だけを増やし続けたら、本当に人がいなくなる。どれほどの状況になれば、国は、本当の現場の状況を知ろうとして本気で改革してくれるのでしょう。先生がいなくて、さすがに無理もきかずやりくりできなくなり、授業が本当にできないくらいになって、コロナ禍の時のように、半数ずつ登校させるなどということが起こってからかしら…
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