新潟大学将棋部様主催 地域交流戦に参加して
7/7(日)、新潟駅南口PLAKA2階で行われました地域交流戦に参加してきました。
➡詳しくはこちらのポストからhttps://x.com/Shindai_Shogibu/status/1809548570410050033
新潟に帰ってきてから色々と将棋イベントを探しましたが、さすが将棋後進県、見事に何もありませんでした。強いて言えばアマ竜くらいでしょうか。そういう点でこういったイベントに参加できたのは非常にありがたいものでした。
①1局目 VS先手四間飛車
駆け引きの末に四間飛車VS端歩突き穴熊4四銀型になりました。
⇩棋譜のリンクです。
後手は端歩を突いている兼ね合いで通常の高美濃定石より2手遅れています。端歩(△9四歩)を入れなければならないのが泣き所なので先手居飛車穴熊と比較して実質3手遅れている計算になります。
上図は▲1五歩と端歩をいれた局面です。銀が5七にいるので、端歩に代えて▲7八飛△8六歩▲同歩△7六歩▲5九角△6六角の筋がありません。そういった意味で▲9五歩に代えて▲7八飛はあったように思います。
通常の穴熊と端歩突き穴熊の差
本譜は△8六歩▲同歩△7六歩▲8八角△8六角▲5八飛△7七歩成と進みましたが、この△7七歩成は無かったです。当然に△8七歩▲7九角△7七歩成と進めるべきところで、数手進んで形勢が思ったほど良くないことに気が付きました。
△8七歩を指さなかったのは、▲1五歩が思った以上に早いのかなと考えていたからです。▲1四歩~▲1三〇打となればうるさい形なので、それが来る前に攻め込まなければいけないと考えていました。ただ結果的にはと金を作った方が確実に早く攻めることができていました。
急所は△7六歩
このあたりも何とも言えないところですが、△7六歩の方が優っていたように思います。通常の高美濃囲いなら△7六歩からと金を作るのが普通ですが、銀冠だと遠いかなと考えて飛車を獲りに行きました。が、結果的には取れなかったのが誤算で、この点でと金を作った方が手堅かったでしょうか。ただし馬の守備力が大きい面もあるので成否は微妙です。
金銀を剥がしにいく手がよかった
秒に追われて△2六同香と着手しましたがこれが逆転を呼び込んだ大悪手。ここはシンプル△2九と、と金銀を取りに行く手が良く、これならば激戦が続いていたでしょう。
ポイント
銀冠にはと金作り➡金銀を剥がすのが結局1番早い
②2局目 VS先手居飛車力戦
⇩棋譜のリンクです
先手居飛車VS後手角交換四間飛車(通称KKS)は玉が△8二へいった瞬間に▲4六歩と突き、△4四歩▲4七銀△4五歩▲同歩△同飛▲3六角を見せて4筋交換を牽制するのが必須になりますが、先後が入れ替わると▲5八金右が入っていないので▲3六角が打てなくなります。
この対局は▲3三角成と先手から角交換をしているので、「どういう対策があるんだろう?」と思い、教わるつもりでKKSを採用しました。
1歩交換を活かす構想
▲8六銀と上がったのが素晴らしい手で、これでほぼ勝負ありでした。普段は居飛車側を持って▲7五歩みたいな将棋を目指していましたが、シンプルに端を攻めるのが急所で、今度から採用してみようと思います。
上図からは▲7七桂、▲6六角、▲9五歩のように攻めて行けば先手が必勝といえる局面です。
最後に
今回のイベントを主催していただいた新潟大学将棋部様には深く感謝申し上げると共に、こういったイベントを通じて新潟における将棋熱がますます高まることを願っております。本当にありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?