タンポポ

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最近の記事

相中飛車②

参考記事 △4二銀型:先手まずまず銀対抗は失敗  相中飛車で最もやってはいけない形が銀対抗です。基本的には相手に銀対抗を強いることができれば作戦勝ちと言ってよいでしょう。  6六のスペースを空けておくことで、将来的に▲6六角から端攻めの筋が見えます。 角道が閉じていれば△6五銀は怖くない  後手からは常に△6五銀と△5五歩の狙いがありますが、△6五銀は▲7五歩で無理筋になります。▲5七銀と上がると△5五歩があるので、▲5七銀と上がりにくい意味があります。  一方

    • 中飛車を取り巻く環境の変化

       この1年で中飛車対策のトレンドに変化があったような気がしています(あくまで私個人の主観かつ、ネット将棋に絞った話ですが)。  私が中飛車を持った時に相手がどのような戦型を選択するかを調べてみると面白い事実が見えてきます。 1位:4六銀(6四銀) 23% 2位:5四歩(5六歩)型・6四歩(4六歩)型 同率20% 4位:各相振飛車:各2%  多くの中飛車党にとってはかなり意外な結果ではないでしょうか。昨今は「超速で中飛車が衰退した」と言われていますが、データを見る限りは超

      • 超速2枚銀VS穴熊②

         何局か指して課題が見つかったので修正版です。 参考記事 ⇩よびさんの記事は大変参考になったので載せました(めちゃわかりやすいのでオススメ)。 課題 上図は△5一金左に▲4五桂△4二角▲5五銀左△同銀▲同銀△3三桂▲5三銀△4五桂▲5二銀成△同金直▲4六銀△3七銀▲2七飛と進んだ局面です。このあたりは参考記事「超速2枚銀VS穴熊」に載っているとおりの進行です。  研究時点では▲2九飛を想定していましたが、▲2七飛~▲1七飛とされてみると後手に思わしい手がありません。

        • 丸山ワクチン対策

          後手の方針後手の方針は2つ  後手の方針は①5筋交換→向飛車②組み合う の2択かと思います。 ①5筋交換→向飛車逆棒銀の成否  通常の向飛車と比較して、①金が5八にいること②後手の囲いが遅れていること がどこまで響くか。結論から言えば後手がやや無理をしています。  例えば上図からは▲3六歩or▲4七銀が自然です。▲3六歩△2五銀▲3七桂△2六銀▲2五歩△2七歩▲2九飛△3八角▲5九飛△2八歩成▲7七角(下図)と進んで先手良し。  ▲4七銀△2五銀▲3六歩△2六銀▲

          今後の目標&社団戦振り返り

           先日、社団戦4日目が終了しました。結果としては0-1で、個人としてもチームとしても芳しくない結果になってしまいました。前日には現役部員に良い結果を残せて自信があっただけに残念でした。  さて今回はタイトルにもある通り社団戦の棋譜振り返りと今後の勉強方針について書きたいと思います。 先手早仕掛けVS後手ノーマル中飛車穴熊 棋譜➡https://kifu.co/oNPr  上図の△9一玉は危険な一手。後に▲6一角成と切る手が生じています。ここは△7二金から組んだ方が無難だ

          今後の目標&社団戦振り返り

          棋譜を載せるだけ:中飛車左穴熊

          ①VS高美濃囲い・4四歩型棋譜のリンクはこちら ➡https://kifu.co/8ejX 駒組みのミス  基本的な方針としては 4四歩型には▲5六飛~▲2六飛 4四銀型には▲4七銀~▲3八金  になります。本譜は後手の態度が決まっていない状態で4七銀・3八金型に組んでしまったために、互角ながら勝ちにくい将棋になってしまいました。 形勢判断にミス  ▲3四飛から駒交換をして有利になったかと思いましたが、△2九馬と寄られた局面は手番・駒割・駒の働きで劣っており、

          棋譜を載せるだけ:中飛車左穴熊

          棋譜の振り返り(8/10-8/18)

           定期的な振り返り回です。序中盤はそれぞれの記事で書いているので、中終盤をメインに書きます。 ①相穴熊⇩棋譜 仕掛けの成否  端から行くのが上等手段で、戦機を捉えました。△同歩▲同香△8六歩にどのように対応するかが本局の分かれ目でした。  最善のルートは▲9一香成△8七歩成▲9五角△9四飛▲9六歩△9一飛▲7四歩(下図)と突く手順。  本譜は▲8六飛から捌きましたが、香車に逃げられてしまいました。このあたりの対応はパターン化して覚えてしまってよさそうですね。 寄せ

          棋譜の振り返り(8/10-8/18)

          超速2枚銀vs穴熊

           最近はソフトを介さない研究がマイブーム。ということで今回はタイトルにもある通り超速2枚銀の将棋を見ていきます。評価値よりは実戦的な勝ちやすさに基づいて書いていきます。  攻められた際の反撃については以前書いた記事で纏めているのでそちらをご参照ください。今回は組み合ってからの方針についてです。 参考記事 ①基本図まで⇩基本図までの棋譜 ②3二金型は無理 こういった局面はゴキ中のプレイヤーなら部分的に良く見る形ではないでしょうか。次に△5一飛と引くことができれば、単純な

          超速2枚銀vs穴熊

          相中飛車

           お盆前の3連休、皆さんいかがお過ごしでしょうか。ちなみに私は草取りに追われています……。大掃除よりも外の方が辛いです。暑すぎてもうタヒにそうです。  さて今回は相中飛車について書いていこうと思います。今までなかなか調べる機会が無かったこの戦型。現れることも少なく、明確な対策というよりは何となく不利にならない形を目指していきます。  また私が相振り飛車を好かないので、基本的には対抗形に近しい変化を調べていきます。 ①左玉⇩上図まで  対抗形を指す人が採用しやすい(と考

          ゴキ中穴熊VS超速左美濃

          ①基本図まで↑基本図までの棋譜  左美濃は穴熊最大の敵です。評価値通りにいくと先手が勝ちやすいので、後手は実戦的な対応をしっかり押さえなければいけません。  後手の方針としては①4一金+4二角のバランス型or②4一金寄の3枚穴熊型の2択ですが、私の棋風的に今回は②を採用しています。 ②先手の狙い筋先手からは主に▲3七桂と▲3八飛の2つが狙い筋になります。 ▲3七桂 ▲3七桂~▲4五銀  この▲3七桂は次に▲4五銀or▲4五桂を狙いにしています。そしてこの▲4五銀

          ゴキ中穴熊VS超速左美濃

          5筋位取り中飛車 3筋振り直し

           社団戦2日目の反省から、「有利な局面からどう決めるか」ということを主に勉強しています。今回は5筋位取り中飛車です。 ①5筋位取り中飛車になる時 金が右側に行っている+6三銀型には▲6六歩とした方が有利になりやすい印象です。  基本的な狙いは上図のように▲6五歩と突くことです。△同桂には▲6六歩、△同歩には▲6四歩△同銀▲7四飛があります。  ▲9七香~▲9五歩も狙い筋の1つです。単に▲9五歩△同歩▲同香△9四歩▲同香△同香▲9五歩もありますが、△8六歩や△9二飛もある

          5筋位取り中飛車 3筋振り直し

          銀対抗 抑え込んでから勝ち切るまでの方針

          お久しぶりです。タンポポです。 8月になり、夏も本格的になってきました。皆様いかがお過ごしでしょうか。私は心頭滅却!とばかりに扇風機をかけながら将棋に打ち込んでます。他にも無心になれるポケモンGOとか良いですね。 今回は先手中飛車銀対抗において2枚銀の将棋を書いていきたいと思います。有利な将棋からいかに勝ち切るかがテーマになります。 抑え込み成功の局面↑上図まで 個人的には5六銀型はそれほど好みではないが、有力な形であるのは事実。上図からどのように抑え込んでいくのが良

          銀対抗 抑え込んでから勝ち切るまでの方針

          超速相穴熊 角交換型

           ついに社団戦2日目が迫ってきました。将棋が指せるのも良いですが、観光も楽しみだったりもします。  今回は将棋ウォーズで実際に指した作戦で気になる変化があったので持ってきました。 作戦の概要➡https://kifu.co/EMrM  超速3七銀から相穴熊に進んだ将棋になります。社団戦では穴熊の採用率が非常に高いので、しっかり考えておきたいですね。 角交換の穴熊 普通は△4二角に▲8六角とぶつけると損とされています。8七の地点が開くのは相当な痛手ですし、すぐに▲2四歩

          超速相穴熊 角交換型

          ゴキゲン中飛車6二銀型と穴熊

          皆さんこんにちは。タンポポです。  3連休はいかがお過ごしでしょうか、から下書きを書いていたらいつの間にか1週間が終わりそうという……。  ちなみに私はポケモンGOと将棋をしていたら3日が終わっていました。没頭って怖すぎますね。 さて今回は引き続きゴキゲン中飛車について考えていこうと思います。前回記事は下に載せておきますので、そちらを読んでからの方がわかりやすいと思います。  なるべく居飛車の方にとっても参考になるような記事を目指して書きますので、お目を通していただけ

          ゴキゲン中飛車6二銀型と穴熊

          ゴキゲン中飛車 銀対抗2枚銀型を考える

          今回はゴキゲン中飛車の超速銀対抗の将棋について調べていきます。  ここ半年ほど超速2枚銀に対して銀対抗+美濃囲いで組む将棋は指しにくいのではないかと感じています。個人的な感覚としては将棋ウォーズで4段以上が相手ではイマイチであるようです。  そこで4四銀・5四銀の2枚銀型を主軸に考えてみたいと思います。また今回は居飛車側を持って指すこともあるので、居飛車目線としても参考になれば幸いです。 ①後手が避けるべき局面5一飛・3二金が間に合わない場合  先手から▲5八金右を

          ゴキゲン中飛車 銀対抗2枚銀型を考える

          新潟大学将棋部様主催 地域交流戦に参加して

          7/7(日)、新潟駅南口PLAKA2階で行われました地域交流戦に参加してきました。 ➡詳しくはこちらのポストからhttps://x.com/Shindai_Shogibu/status/1809548570410050033  新潟に帰ってきてから色々と将棋イベントを探しましたが、さすが将棋後進県、見事に何もありませんでした。強いて言えばアマ竜くらいでしょうか。そういう点でこういったイベントに参加できたのは非常にありがたいものでした。 ①1局目 VS先手四間飛車 駆け

          新潟大学将棋部様主催 地域交流戦に参加して