雑草を整え胃腸を制す
窯の話に続く、草の話。
何日か前にInstagramに投稿した雑草のこと。
最近の遊びは雑草いじりです。
雑草いじりのお陰で心が穏やかでいられます。
我が家の道路側にあるちょっとしたスペース。通称小庭。
ここの草がまあ、伸びに伸びきってそれはもうジャングルで。主にメヒシバ。
ある日無性に気になって、全てのストレスを解消するかのように根っこから引っこ抜きました。猛暑の中、2時間の大仕事。
数日後、全然草が生えてこないその小庭を見てご近所のおばあちゃんから
「あべさん、草抜きじょ〜ずなんだねえ」とお褒めの言葉をもらいました。
どうにもこうにも、草が生えてきてしまって草刈りが大変なよう。
正直私にもなぜ生えてこないのかわからない。ごめんなさい。
伸びきって根っこから引っこ抜いたのがよかったのかな・・真意は不明。
でもおばあちゃんとこの畑、ちっちゃい雑草でかわいいです、羨ましい。
私はおばあちゃんの畑のようなちっちゃくて背の低い雑草を生やしたいのですよ。
そもそも全く草のない庭は目指していなくて、ちっちゃくて背の低い雑草と、ちっちゃい花を放置したいのです。そのために土壌を整えなくては。
適度に頭を使い適度に無心になる、要は適度に左脳を使い適度に右脳を使う、そんな作業が心身に良いと思っているのですが、雑草いじりは正にそれ。
メヒシバが好む酸性土壌の土に、有機石灰とコーヒーのガラを混ぜました。
土のことなんか何にも知らないど素人で、初めは重曹を混ぜれば中性になるんじゃ・・?なんて安易に考えていたのですが、重曹は指定農薬。なんとお酢も指定農薬。環境にやさしいと思っていたのに知らないことばっかり。ま、これに関しては環境云々関係ないのかもしれませんが。
ということで、もう少し優しく実験しようということで、コーヒーのガラと有機石灰を混ぜて中性の土を作ることに。
これは何となくだけれど、
東洋医学とか老子的な考え方で、陰陽ではなく中庸でいることで穏やかにいられるというのであれば、中性の土に生えてくる雑草は優しくて穏やかなものになりそうだなあ、という勘。
重曹のように一気に効果が出るものよりも、牡蠣殻とかコーヒーのように穏やかに浸透していくものの方が自然で穏やかなものになりそうだなあという勘。
後日そこにハコベの種をパラパラ撒きました。ハコベは中性の土を好むので、うまくいけば芽が出てきます。
結果としては、おそらく成功。わーい。
真ん中の草のないところが有機石灰とコーヒーを混ぜた実験土壌です。見事に草が生えてこない。
手前と奥はまたイネ科の草が少しずつ出てきました。
あとカタバミ。カタバミは強い酸性土壌を好む草です。までも、背が低いのでこのままでも良いかなあと思って居ます。
そして嬉しいことに実験土壌にハコベらしい芽が出てきました。
きゃわちい!
そんなこんなで、再度生えてきた雑草が何なのか、その雑草が好きな土壌は何なのかを調べる日々です。
東洋医学や薬膳の基本に、木火土金水があります。
人の胃腸は土とされていますが、これがもう、土に触れていると正に!と感じるのです。
胃腸には何億との善玉悪玉菌がいて、胃腸の具合で、善玉と悪玉の割合が変わります。
土の中にも何億と種が植っていて、土の具合で伸びる草が変わります。
自分の胃腸は自分で見ることはできませんが、お庭は管理ができるので、自分の胃腸を整えるように小庭の土を整えます。
小庭を管理できるようになる頃には、自分の胃腸も整えられる人になって居たいなあと思います。