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良い「完璧」、悪い「完璧」

「完璧主義」という言葉があります。

これは、人それぞれの立場などにより
良い意味に捉えられたり
悪い意味に定義されたり
(心理療法の「認知の歪み」など)
賛否両論があります。

私は、自分自身が「完璧主義」だと
思っていますので
時に上手く「完璧主義」を
活かしたり
少し手を抜いたり
その時その時において
使い分けています。

さて、それはさておき
「完璧主義」とは
良いのか悪いのか?考察したいと
思います。

「良い完璧主義」を
イメージして思い出すのが
「起業家」の方の面々です。

京セラ(京都セラミック)の稲盛和夫さんは
「仕事は完璧にやる」主義だと
著書でご自身で明言されています。

あとAppleのステーブ・ジョブズは
色んなエピソードがありますが
ある意味「完璧主義」です。
彼がそこまでストイックではなかったら
今、iPhoneなどが世間にあったかわかりません。

あと、仲良しの
美空ひばりさんと中村メイコさん。
二人のエピソードですが
美空さんが「普通の女性に憧れる」と
中村さんに言った時に中村さんの返答が
「私たちはプロですから。
そんなことを言ってはいけない」と
たしなめられたそうです。
そのような文章を
読んだことがあります。

あとは
松下幸之助さん。
「経営の神様」である松下さんも
自分の納得のいかない時は
恐ろしく起こりました。
(その後の相手に対するフォローが素晴らしいです)

また腑に落ちない知識があると
「専門家」の戸を叩いても
納得するまで聞きに行ったと言われています。
これも一つの「完璧主義」だと思います。

これらのエピソードから
感じられる「完璧主義」は
みな、自分に対する「自戒の気持ち」と
言えるような気がします。


それに対し
「完璧」を嫌って
天下をとった人物といえば
そう「徳川家康」です。

日光東照宮の
柱が一本反対に建てられている
エピソードは
有名です。

「完璧」とは彼らにとって
「神の存在」に近かったのです。

ですから「人間」が
「完璧」という概念で創造物を立てると
「天」の怒りを買うという
深い意味が込められているようです。

あと家康公の遺訓に
「物事に及ばないことは
それにですぎることより
優れている」
という一文があります。

さすがは家康公です。
「過ぎたるはなお 及ばざるが如し」(論語)から
引用したような
生きる含蓄に満ちた言葉です。

家康公の遺訓は
「論語」の内容を加味した内容であると
聞いたことがあります。

ひとえに「完璧主義」といえども
「歴史」から「現代の生活」や
「スターの存在」など
あらゆることで当てはめていることに
驚いてしまいます。

最後に
あまり推奨できない「完璧主義」は
やはり認知の歪みでもある
「完璧主義」的な思考パターンでしょう。

人の性格でもあると思いますので
一概にはいえません。それに
誰にでもある側面かもしれません。


人という存在自体、「本質」より「実存」(今いること)の方が
先であると言ったのはフランスの哲学者サルトルです。

人間は多面的と彼は言います。


いわゆる、私も含めて「欲張り」という
「我欲」は良くも悪くも
ほどほどにしておきたいと、最後に書きながら感じました。

結局「性格」に良い悪いはないと思います。
本来、人間はみんなでこぼこです。

ですから、みんな「お互い様」で生きていると思います。

結論がそのような考察結果です。

みなさん
いかがだったでしょうか?

明日も良い週末を・・・。

おわり

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