「あれ?防災訓練ってこの前やったよね」くらいがちょうどいい #もしもの備え
今日は「#もしもの備え」という企画に応募してみたいと思います
今週末、防災訓練があります。
生活介護事業所のご利用者さんといっても、その障害特性は様々です。
特に、特定のものや行動に強い思い入れがあり、繰り返しに強いタイプのご利用者さんにとっては、災害時は「いつもと違うことだらけ」なので、どうしても調子が崩れやすくなってしまいます。
「もしも」をイメージすることの難しさ
「もしも」とは「実際におこっていない仮の話」のことです。この「実際に起っていない」ことをイメージすることがとても苦手なご利用者さんがいます。
例えば、「もし火事になったら」と言われても、実際には火が出ていないので、その状況を思い描いて行動することが苦手、みたいな感じです。
だからこそ「繰り返す」ことの大切さ
私が意識しているのは、とにかく普段から練習しておくことです。
「久しぶりの防災訓練」ではなく、「いつもやっている防災訓練」のほうが、圧倒的に記憶に残りやすいと感じます。
実際の火をイメージすることは出来なくても、私たち支援者が、逃げる時の声かけをすることができます。
実際に避難するルートを通ることができます。
「この声が聞こえたら、こう逃げる」という経験が積み重なれば、目に見えない「もしも」に対して生存率を上がるかもしれません
備えに正解はないけれど
ご利用者さんの日常のケアにも言えることなんですが、支援方法に絶対的な正解はありません。
時には、「正解のないものに答えを出す」ことも必要になります。
そういう意味では、防災訓練も同じだと思います。
訓練に絶対的な正解はありません。
正解がないからやらないのではなく、正解がないからこそ繰り返して備えることも大事なのかな、と考えています。
「あれ? 防災訓練ってこの前やったよね」くらいの感覚が、自分にとってはちょうどいいです。
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