あえてスリッパを履く、という支援
今日は支援の方法についての真面目なお話です
(そうやって断らなければならないあたり、普段の私がよくわかりますね)
あくまでも枝葉のスキルなんですが、持っておいて損はないかと思います
ご利用者さんによっては、衝動的に走り出したり、大きく飛び跳ねたりしたい人がいます。
それ自体は決して悪いことではありません😀
運動に適した場所であれば問題ないんですが、物があったり人がいたり、周囲の安全が十分担保できない場所だと、危険な行動になってしまいます
職員がその都度声をかけ、ご本人さんも制止される回数が増え、イライラが募って余計に走り出してしまって、職員がその都度声をかけ…
という悪循環が生まれてしまうこともしばしばです
もし、そのご利用者さんが動きやすい上履きを履いていた場合、「スリッパを履いてもらう」という方法を取る場合があります。
あえて動きにくい履物を履いてもらうことで、「走りにくい」「ジャンプしにくい」と感じてもらい、結果的に頻度や強度を弱めることに繋げます
ただし、支援の本質はそこではないので、動きに制限をかけておしまいというのは絶対にNGです
そこから、「全力で動いていい場所」をしっかりと確保し、「全力で動ける場所」と「そうしないほうがいい場所」があることを伝えます。
少し遠回りに感じられるかもしれませんし、確実に効果を保証するわけでもありません。(実際に、半年ほどトライして上手くいかずに断念したケースもあります)
ですが、うまくハマればご利用者さんも支援者も、お互いの負担を最小限にすることができます。
あまり偉そうなことを言えたガラじゃありませんが、ポイントは「焦らないこと」でしょうか
「マスター、向こうにいるじゃんけん弱そうな顔した客に一杯」くらいの軽いノリでサポートしてもらえたら嬉しいです🌈「福祉の本を買う(知的に充実)」「シュークリームを買う(精神的に充実)」など、より良い記事を書くために使わせていただきます🍀