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「出産子育てとキャリア」に興味を示すのは女性ばかり問題

先日、男性の育休経験者と育休を2回経た女性に登壇してもらう部内のトークイベントをすることになったという記事を書いた。

と言っても「夏休み前に、ランチタイムに」という、善は急げ感と優先順位を押し出した(やっつけ仕事感否めない)イベントで、日程調整すら難儀した。

無事にスピーカーとの調整も終わりなんとか「時間、空けといてね」という予定確保用のインビテーションを送信した。

送信対象は私の所属する部の90名ほど。
ところが…

予定を受諾した人たち

次々と受諾通知を受領したが、1通以外は女性からだった。

別に強制参加を強調していないので予定をacceptせず、当日ふらっと訪れるひとがほとんどだろうとは思う。

またマネジャー陣は当然出る前提で返信をしてこないのかも…

などなど、あれこれ考えたけどひとつ思い浮かんだのは…

出産子育てとキャリアを結びつけて考えてるのは女性ばかりだったか?!

これである。

そもそも男女問わず、子どもと生活しない人には興味をそそられないかもしれないのでそれは置いておいて…

出産…仕事どうしよう?
育児…休みどうしよう?時短は?
子どもの病気…病児保育どうしよう
小1の壁…仕事どうしよう?
こうしたことを逐一考えるのは母親が多い。
最近は父親も多いかもしれない、とは思う。

しかしそれが「キャリア」を揺るがす問題にまで発展すると捉えているのは主に女性なんだなあ、と思い知る。

育児はキャリアにインパクトなし、の男性

男性育休経験者に語ってもらうイベントは一部の男性に賞賛されている。

主に、組織トップ層。

そもそも、うちの部のトップがやりたいと言い出したイベントだし、人事もスピーカーとなってくださる経験者の所属部さえ、「先を越された!」ともらすほど。

しかし、イベントを告知してみると。

男性社員…シーン(興味はあっても表明しづらい?)

男性社員を抱える上司たち…シーン(おれっち、どうしたらいい?)

なんだろうこれ。
トップと現場の温度差?
男性の中にもまた、分断があるのか?

そもそも男性育休には興味がある人はいても、それでキャリアがどうにかなるほど取る人などいない現実がある。

そして、育休から戻れば「また」仕事に戻れる。そう思うからキャリアと父親業はうっすらとしか結びつかないのかもしれない。

一方で女性は子どもができたら全く同じ仕事の状態には戻れないと意識している気がする。

男性育休の認知度が上がる会社

イベントにあたり人事に子どものために取れる休みの宣伝資料を借りようと思ったらそもそもなかった。イントラから制度と手続きの説明の部分を見ながら厚労省の資料も参照してわかりやすくまとめてみた。

思ったこと。

男性育休は最近できた制度だが、やや複雑。
もともと、産前産後に配偶者が取れる有給休暇がある。さらに、産後の育休は男女関係なくとれる。そこに、パパ育休が追加になり、初心者はなにがなんだかわからない。

何をどうしたら我が家にぴったりの休み方ができるか?おそらく、かなりプロモーションしないと制度を使うことすら面倒だ。だって、使おうにも、知らない、知りづらい。

人事が管理職に研修でもしない限り、積極的には取らないだろうなと思う。

(育休を取るか聞く義務はあるので、そのルートだけは確保してる状態?)

なぜそんなことになるのか?ただの妄想だけど、人事に女性が多いからというのもあるのでは?

社内の情報はお母さん向けはかなり手厚い…
パパ向けは手薄極まりない…

前の会社は、パパ育休制度前だが男性の育休取得者は多かった。むしろ、取らない人の方が珍しかったような?取得率の高い会社は単に、やはり「取った人が他にもいる」。

道を切り拓いた人、拓かせた人がいたかどうかではないだろうか。

思ったこと

世界はひとつでも、そこにいるひとりひとりは違う世界に生きているように感じた。

違う情報で作られた別々の世界にいて、それでも、何かしらの共通項で繋がっている。

歩み寄らないと、力を貸し合えない。

確かに、私はワーママのことばかり四六時中考えてるから、集団の中で思考が偏っているはず。仕事仲間の男性の世界も知らないとなあ、と反省した。

きっと、夫婦もまた、別々の世界に生きてるから努力しないと分かり合えないのだろう。

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