オンライン化の進む世界の子どもたちについて猛暑のディズニーリゾートで考えたことを徒然に
5年ぶりにディズニーリゾートへ家族で行ったらあらゆるものがアプリで扱えるようになって便利になっていた。
デジタルトランスフォーメーションってこういうことだろうか?まるで違う場所に来たみたいに行動様式が変わって意識もまた変わっていろんなものが革新的に変わったかのような不思議な気持ちがする。
5年前に来た時は下の子はまだいなくて、2歳男子に名前を書いたシールを貼ってもらい、「◯◯くーん」とキャストの皆さんが呼びかけてくれて夢の国を満喫した。
もちろん、ディズニーが夢の国であることには何も変わりがない。
けれど、なんというか…
アプリがないと終わってしまうのではと思うような感覚がある。
例えば、紙の地図もガイドブックももう見ていない。アプリなら現在位置も分かるし、付近のアトラクションの待ち時間も見える。ならアプリを見た方がいい。
5年前はガイドで予習したけど今回はもっぱらYouTubeで予習した。参考サイトはディズニー公式のサイトを見て、そこからアプリに誘導されアプリを通して予習した。
また、以前は行きたい場所に行って並ぶのが通例だった。ファストパスを取ってまた戻る、という手もかつてあったけど今はない。アプリの中でパスを発行するからだ。パスには有料のものと無料のものがある。今いる場所の近くに使いたいパスがあるかをチェックするとなるとますますアプリは手放せない。
ちなみに、開園しばらくはパスも選べるが、時間が経つに連れとんでもなく後の時間の枠しかなくなっていく。そういう意味では、長時間滞在するお客さんにはパスは使い良いが、小さな子どもと猛暑に出向くと、うっかりパスを発行したけどそこまでたどり着けない…なんてことになりかねない。
上級者はパスのキャンセル待ちを拾うと言うのでアプリを操る手?指?が千手観音のようになっているかもしれない。
レストランの予約もアプリだし、レストランや食べ物飲み物のテイクアウトのモバイルオーダーもアプリでできる。
普段、スタバでお買い物をするときは絶対モバイルオーダー派の私はモバイルオーダーシステムはとてもいいと思った。行列するレジに並ばすに、モバイルオーダーで準備ができたら直接受け取りができるから、普段通りの感覚で快適だ。
アトラクションの行列に並んでいる間に付近のレストランに予約を入れ、アトラクションの終わった後に来店し受け取ると小さな子どもがいてもスムーズに食事ができる。
実は、ディズニーリゾートのホテルも利用したのだが、ルームキーもアプリにあった。スマホを部屋に置きわすれたら大変だ。
さて、そんなこんなで、初めてのアプリにおろおろしたりよくできてるなと感嘆したりして1日が終わったのだけども、会場には老若男女当然スマホを覗き込んでいる人が溢れていてふと考えてしまう。
制服で来ている?!あるいはコスプレ?の、高校生や、大学生くらい?の集団…
学生さんにとってディズニー攻略はアプリ攻略だ。けど彼ら彼女らにはそれはなんてことない手技かもしれない。
ただ、少し気になることがある。
よい時間の使い方をするには、また確実に行きたいアトラクションやショーにいくにはスマホの質や通信速度が必要。更に、お友達同士で一緒に行動するときは有料パスも必要かもしれない。要は課金しないと、楽しく遊べない可能性がある。
これは怖い気もする。
ひょっとして、友達付き合いにかかる金額が高くなるのかもしれない。あるいは、金銭感覚というバロメーターで付き合える友達が決まってしまう、という世界があるのかもしれない。
まあ、田舎で隠キャな私が想像してもたかが知れているけど。
ひとつ、職場の年上の先輩が「今、ディズニーってなんでも操作がアプリになってて年配にはきつい」と言っていたのがずっと心に残っている。
ディズニーで初デートをした、長年連れ添ったご夫妻が結婚何十周年とかで再来してアプリ戦に苦戦しないと良いけど…
とこれまた考えても仕方ないことを考えたりしてしまう。
そして、夏のテーマパークは暑くて大変なので水分塩分補給と日差し対策は気をつけないといけない。
あまり欲張りすぎず、涼しい場所で時間を潰したり(案外、待ち時間は涼しい)、外を歩く時間を短くすべく船やレイルウェイを活用する必要がある。気まぐれ、あるいは移動に時間のかかる子がいたらパスなどなしに待ち時間の少ないアトラクション同士が近いところで休憩しながら過ごすのが良い気がする。
年のうち半分くらいがめちゃ暑い日本。地球温暖化…これもまた子どもたちが大きくなった時は心配な点。その頃はAIが希望に合わせて最適ルートを提示してくれるのかもなんて思ってしまう。
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