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実家が頼れないコンプレックスについて

自分のコンプレックスを自認するときのなんとも言えない情けない気持ちはなんだろう。

私は「実家が頼れないコンプレックス」があるようだ。

気づいたきっかけは、夫が息子の友人のお父さんから「飲み会来ませんか?」と誘いを受けたこと。自分は年末仕事がありママと2人の子たちが先に帰省するのだが仕事がなくなったので、1人自由だから飲み会をするらしい。

冬休み中に夫がひとりで飲みに行くと〜?!!とそっちに怒りが湧きそうだけど(普段から、家事育児普段の圧倒的に多い私)驚いたことに一番傷つくのは…

私には子どもたち2人を連れて帰れる実家がない

ということなのだった。

いや、語弊がある。両親は健在だし実家もある。

ただ、高速バスで4時間強、電車を使うと6時間ほどはかかる場所なのだ。

だから、私は2回の出産とも里帰りしていないし、実家に夫を連れて行ったのは結婚前の1回と第一子とともに1回(特急の駅まで1時間以上かけて車で迎えに来てもらって、合計4時間くらいかかって、もう2度と無理と思った)。

実母にはコロナ前の第一子のときには泊まりがけで助けてもらいに来たりしたし、小1の壁のときも数日来てもらったりしたけど、両親には祖母の介護があったから特に第二子のときは3年も会わせられないままだった。(祖母は今年98才で亡くなった)

もし、実家が子どもふたり連れて帰れる場所にあれば…

たぶん、夫は置いて行きたいだろう。
子どもを夫に任せるのは不安だし(本人が「できない」と言うから)、一緒だと私がダラダラできないだろうし、親にも夫にも気を遣いそう…

疲れて夫にあたる日にはそう思う。

育児と仕事の両立の観点でも、実家が頼れるおうちが羨ましいときもあった。でも、両親だって他人だし、何より高齢だし、うちの子たちは色々難しい気がするので、適度にかわいがってもらえる今の距離がラクだとすら思える。

でも「ちょっと1人でダラダラしたり、ぼけっとしたいもき」に、全く逃げ場がないと「実家が頼れる人はいいな」も思ってしまう。

両親も確実に歳を取っており、病気だ介護だとなると単純に「行きづらい場所」が負担になりそうで気が重いし。

夫は自由な発想と発言が売りなタイプで「お前の実家は金も出さないし、人手にもならず、まったく使い物にならない」とよく言っている。慣れないうちは「失礼だな」と思ったり、実際喧嘩したこともあったけど、心の奥でスカッとしちゃったりしている。

夫は家事育児における働きはいまいち鈍い(子どもを病院に連れて行ってくれたりなどしてくれることは感謝しているが、相対的に)ものの、そういう「思っちゃダメだけど、つい思っちゃうこと」を常識度外視で言ってしまうところが好きでもある。

だから、喧嘩しつつ続いているのかも。

この度、「実家を頼れないコンプレックス」を自認して私は固く誓いたいことがある。

ひとつは、息子たちがもし将来ありがたくも結婚できて、お嫁さんが実家が頼れるお宅のお子様だとしても決して嫉妬したりしないこと。素晴らしいお宅のお嬢様と縁があったことに感謝するのだ。

もうひとつは、今は頼れない両親だとしても、彼らが与えてくれたものを認めて、大切にすること。実はたくさんある。

生まれがど田舎についての記事をいくつか貼り付けておく。こうしてみると、どこで産まれるかは人生に結構な影響(ダメージ?)を与えてくる。

✏️地方から女性がいなくなる、地方を捨てた私

✏️自分のこと「持たざる者」ってなんか痛いよ😂

✏️十分恵まれてる、って思うこともできるのに田舎育ち可哀想病

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