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育児と仕事の両立をはかれるよう法改正のニュースをワーママはどう見た?

何やらラインニュースにこんな記事が。

改正両立支援法が成立 育児と仕事、複数選択肢(共同通信)


これによれば…

子どもが3歳から小学校に入学する前までの間、テレワークや時差出勤など複数の選択肢から従業員が働き方を選べる制度の導入を、全企業に義務付けるのが柱。

共同通信

仕事と育児の両立をしやすくなるように、働き方に幅を持たせるということのよう。

これで、両立がしやすくなる家庭が増えるといいと思う。

女性だけでなく男性もテレワークや時差勤務を駆使して(もちろん、育休や時短勤務も)、歪みのない持続可能な家庭が築かれるとよいなぁ、と未来に思いを馳せる。

家庭内は歪みなく、と言えど、これで歪みそうなのは職場内の人間関係だ。

テレワークや時差出勤が「子持ち様特権」となって周囲の社員との軋轢を生まないだろうか。

育児と仕事の両立を促進した結果、子どもを持つ社員が孤立して子ども離れが進むなんてことにならないといい。

そもそも、時差出勤やテレワークは仕事と育児の両立のためだけに必要なのだろうか。

現実に見聞きするケースでは、親の病院付き添いとか介護、自身が癌による闘病などで、部分的な休みを取ったり、中には何週間かの休みを取る人もいる。

介護休暇は病傷休暇はもちろん、子の看護休暇と同様にあるけど、そうした休暇とは別に時差出勤やリモートワークがあれば助かるし、「なぜ子育てだけ?」と理不尽に感じないだろうか。

まだ子育てや親の介護の影響がない人が多い20代の人たちだって、時差勤務やリモートワークという選択肢が自分にだけ「ない」と思うか、「機会は平等」かで職場の納得感が異なるのではないだろうか。

テレワークや時差勤務に限らず働き方の柔軟性は全ての人にあったほうがいいと思う。

職場からの離脱時間が短時間なら理由(出産、生理、介護、闘病など)をいちいち紐付け切る必要がないのでは?

これから子育てする年代の人たちが肩身の狭そうな子持ち様を見て、「煙たがられて、たいして稼げないし、昇進できないし、ああはなりたくない」と思ったら最悪だ。いや、すでに十分そう思われてきたのかもしれない。

私はオフィスワーク中心の人生で、今もリモートワークで勤務時間もコアタイムなしスーパーフレックスかつ裁量労働なので、その快適さにあたまがイカれて少し偏っているかもしれない。

勤務時間を厳密に守る必要があったり、リモートワークができない職場はたくさんある。

保育園、学校、病院、交通機関、小売、郵便局、運送、ガソリンスタンド、建設、介護…あげればキリがない。どれもこれも、生活する上で欠かせない。

そうした職場が時差出勤やテレワークの選択肢を設ける義務を課されるのはかなりのインパクトがあるのかもしれない。

そもそも、テレワークの選択肢を提供できない業界もある。(情報の共有と電子化でつまづいているだけの会社は早く対応が必要かも)。

場所の融通が効かないと次は時間の融通で、自然と時短勤務になり、それでも時間が確保できなければさらに勤務日数や時間を削いで業務委託やパートタイムに配置換え、となるだろうか?こうなってくると、現在多くの家庭へのコミットメントが強い女性が取っている手段に舞い戻ることになる。

両立支援法は、育児でもできるだけ正社員のまま残留できるよう後押ししたいのだと思うので、やはりその活用は「男性が」働き方の選択肢を使うことが肝になる気がする。

女性はこれまでもあらゆる手段で働き方を変えて来ざるを得なかった、または仕事を諦めざるを得なかったから、女性がそうした特権を使っているだけではあまり変わらない気がする。

そして、働き方の選択肢が「子持ち」限定にならないでほしいと思う。

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