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ワーママのマミートラックとかガラスの天井と呼ばれるものについての思うところ
産休育休を2回経ても長い目で見ればなんとかキャリアの面でも進んできた実感があるこんにち。
しかし、何度も、「出産、育児のキャリアに及ぼすインパクトは大きいよなぁ」と思う。
(良い面でのインパクトも、ある)
私の場合、2回の産育休で失ったチャンスらしきものがあった。
上の子の妊娠を上司に告げると、お祝いはしてもらったがそれはチーム編成に影響があると頭を抱えていた。後日、上司の元にふたつのチームができてチームリーダーの名前に私はなかった。ああ、私はチャンスを逃したのかも、とそのときは思った。
(しかし、2人のリーダーは私の復帰後も特に昇進はしていなかったが。上司が異動したから?結局、関係なかったのかも)
下の子のときは私はちょうど大きなプロジェクトにふたつアサインされていた。ひとつは全社表彰に至ったもので、もうひとつはアジア地域で注目をされたものだ。上司にふたつとも引き継いだのだが、そのままやっていたら…とも思わなくもない。
(が、これもまた、別に私の昇進に直結したかは怪しいものではある。成長したから上げてもらえるハシゴの時期を過ぎると、昇進後のポジションがないと、結局行き先がないから)
どちらも、別に、結果がもろに左右されるものでなく、チャンスを失ったというほどではないはずだが期待された道から離脱した感はあった。
その後も、チャレンジを要するポジションに応募できない、などはあった。
ところで、私は一般のサラリーマンで、こうしたささいな挫折はありふれていると思う。
以前、上司の上司の上司が来日しておしゃべりする機会に恵まれた。
アジア地区の部門長で、各国の組織長を歴任した後にアジア諸国の本部長を束ねるトップに上り詰めたとんでもなく偉い人である。そして、子どものいる女性なのだ。
彼女の口から聞いた話が興味深かった。
子どもが小さかった頃はいくつかの大きなチャンスを見送った。けれど、子どもが大きくなり自分の番だ、と思った時は夫に「今回は私に譲って」と言ってチャンスを取りに行った。
彼女くらいのレベルになると大きなチャンスとは、某国の拠点立ち上げとか、そういう家族ごと移動するようなダイナミックなやつである。
そんな偉い人でさえも、チャンスを見送ることがあるのかぁ、その分それを越えるだけのたくさんの挑戦をしているんだなぁと感慨深くなった。ひとつやふたつ取り逃がしても10とか20とか、他に出来ることに力を注いでいるのだ。
子育てがあろうとなかろうと、女性であろうと男性であろうと、その歩む道は平坦でない。道も、一本ではない。
自分に何ができないか、ではなく何が出来るかを突き詰めていく姿勢は達人から見習いたいなと思うところである。
🗒️記事紹介
✏️マミートラックに自分もハマっているらしい、と思った時の記事
✏️今の職場に転職する前の、行き場がない気持ち
✏️アクセルの踏みどきは「ない」ですね、ある意味常に緩く踏んでいるというか…みたいな気持ち
✏️育児の好影響。仕事上よかったこと。