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ワーママのうそほんと「2人目以降は楽だよ」ってまじなのか?

晩婚ながら、2人目不妊で通院した不妊治療のお医者さんに「34歳で第一子を自然妊娠したのは正解だったよ」と言われてしまった家族計画ギリギリモードの我が家。

結局、第二子も39歳で自然妊娠。もし無作為に子持ち世帯にアンケートを取ったら「1人いるなら、2人目は諦めほうがいいんじゃない?」という回答もどっさりきそうな勢いである。

事実、両親遠方、都内在住40代前半共働きの我が家において2人を育てるのは至難の業、命懸け、いや限界を越えた挑戦とも言える。

かつて、初めての子育てと仕事でヒーヒー言っていた頃、ふたりの子持ちの仕事仲間や先輩に「2人も育てて仕事続けるの、すごいです」と言うと決まって返ってくる答えがあった。

「2人目になると楽だよ」

これがいまだに分からないのである。

(3人以上は言うまでもなく。ただ、神)

そこで、ひとりより子どもが増えて、我が家の場合は、2人になったインパクトがどんなものかを振り返ってみた。

1人から2人になり大変なこと

これは単純に、病気が移る、お金がかかる、保育園や学校など持ち物や宿題の情報が増える、先生やお友達など付き合いが増える、習い事や保育園の送迎の時間が被ると大変、スペースがいる、物も増える、喧嘩したりふざけたりする、親が1人の時どちらかを連れ回す必要がある(か、留守番させる、シッターを手配する)、予定が複雑、食べ物やおもちゃや服などそれぞれに合ったものを考えたり買ったりする手間、習い事や教育にかける手間は子どもの数分かかる…

挙げればキリがない。

習い事が増えたり、病気をしたりすると、仕事もある中で大人2人に子ども2人でももはや足りないくらいに感じる。

子が2人になり楽になったこと

そりゃ2人目の子育てだけにフォーカスしたら、1人目よりは楽に感じる。

何が起こるか予測ができるし、一度経験したから「そんなもんかな」と気にし過ぎず過ごすことができる。

しかし、もともと1人育てている手間がある。2人目は➕1までは行かなくても、2人を育てる手間が1以下になることがあるのだろうか?!

結論は、「ない」である、以上。

よほど、上の子がしっかりしていて下の子がいるせいで自立が早まった、とか、しっかり者の子達が協力し合って手離れているとか、シナジーを発揮するのは例外的な場合だと思う。

もちろん、そんなご家庭も、あるのかもしれない!

うちは、ふたりともそれぞれに健康面や身体面で気が抜けなく、上の子はかなりユニークで手がかかり、親もあちこちと繋がったり学んだり「プラスアルファ」の手間暇がかかっている。

ひとりに対して共働き一般の一人分以上費やしている気がする。

じゃあ、子どもがふたりでよかった時とは?

大変になることはわかっているのになぜ、ふたり目に挑んでしまったのだろうか…

(単純に子ども1人育てるのに3千万かかるから、6千万かかることに…いつから我が家はそんな富豪になったのか?!)

そもそも、なぜ、2人目が欲しかったのだろう?

それはもう、「そう思ったから」という情けない状態である。全然論理的じゃないと夫に怒られている。

細かくみていくと、長男にきょうだいを作ってあげたい、とかあまりに長男が可愛すぎて子離れが出来なさそうでヤバいから子離れを先延ばししたくなったとか、思った以上に子どもが可愛くて「幸せのおかわり」が欲しくなっちゃったとか…

全然ロジカルじゃなくて、計算もできていなくて、ただの痛いバカである。

そのため、良かったことは、
やっぱりふたりともかわいい
子離れの終結時期が延期できた
幸せのおかわりができた
会いたかった子たちに会えてこの世に思い残すことはない
人生でこれまでないほどに幸せを実感している

などなど、やや極端で支離滅裂だが、やっぱり子どもがかわいいという点に集約できる。

反面、たいした実力もない親なのに産み落としてごめん、とも思う。これはでも、2人目というよりそもそもふたりともに…

ふたりいるといい事も山程ある

これは、もちろん、そうなのだ。

例えば、慌しい朝ごはんのときやワンオペの夜ご飯中など、子ども1人をポツンとテーブルに残すのはしのびない。けど、兄弟ふたりいれば、「2人で食べててね」と中座して急ぎの家事をしたり生協や宅配便を受け取ったりできる。

うちはまだだけど、いつか兄弟でお風呂に入ってくれるかも、小学校に2人で登校したり、留守番したりもできるかも…と思ったりする。

1人で放っておくよりふたりいると安心、ということだろうか。まぁ、喧嘩したりイタズラしたりマイナス面もあるけれど。

下の子が生まれるとき上の子と一緒に準備をしたのが楽しかった。お下がりの服を洗濯したり、懐かしいおもちゃや本を出したり。

下の子の成長を見守る時、同じ顔をした上の子の成長の記憶を辿ることになる。

「一粒で2度美味しい」じゃないけど、下の子が可愛い!に上の子が可愛かった!が重なってしみじみしまくりである。下の子のお世話をしたり、気遣う上の子を見ると愛おしさが倍増し、毎日大変過ぎて地獄絵図のような生活の光景がなぜかキラキラしている。

下の子にとっては先取りしたおもちゃや本が常にあるので興味を刺激して良い気がする。常に誰かが話しているから、言葉の覚えにもよさそう。(その反面、iPadやゲームに染まるのも早いかも…)

あと、兄弟どちらも保育園が同じだったり、習い事が同じだったりでよその家族との繋がりが厚いものになるのが有り難い。人の優しさやありがたみが染み渡る。

ワーママ的、仕事上の違いは?

1人目の育休中は初めて尽くしで不安で仕方なく、早く保育園に入ってもらいプロの手を借りたかったのに、2人目のときはずっと育休を取りたいくらい肩の力が抜けていた。

仕事復帰してからの「仕事への適応」も2人目の時の方が軽く感じた。まあ、そのときの業務や職務環境によるのでなんとも言えないが。

ただ、忘れられないことは「1人目の育休復帰後の方が復帰が大変と周囲が考えている」感覚があった。

ブレーキをかけられている、とでも言おうか?

別の部の育休復帰社員のマネジャーの中には2人目の産育休がまたすぐに来るかも、と構えている人も何人かいた。そうなるとすぐには大胆なチャレンジはさせてもらえないだろう。

2人目の復帰の後の方が、これでやっと本格的に仕事に戻れるね?という周囲からの期待がある気がする。

育休のあとにプロモーションする人は、サンプルも少ないが、思い返すと、ひとりっ子で仕事へのフォーカスが途切れないか、2人の育児がひと段落(小学2年生以降、病気の波が低い年小以降になる)したタイミング、のケースだった。

まとめ

先輩ワーママの「2人目以降は楽」は、1人目の経験が2人目で活きる、という意味では異論の余地なしだった。

ただし、我が家は子ふたりの面倒を共働き親2人が見るので手一杯。難易度は上昇した。

2人以上子がいることにより、自立が促される、協力体制が促されるなどのシナジーで「まじでひとりより2人以上の時の方がラク」なご家庭があり得ることは否定しない。

リアルなところ、2人いると大変なことは多い。

ただ、やっぱり、とんでもなく親を悩ませるチビ怪獣が可愛くて、大変で泣きつつ幸せで泣く。

そうした狂気により日々生きながらえている。

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