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ゆるふわ、バリキャリとはなんぞや。勝ち犬負け犬もまたしかり。

夫には、ゆるふわOLセンサーがあるらしい。

ゆるふわに働く人とは、見た目がかわいらしく、あまりガツガツ働いていない人のことだろうか。

例えば、時間に追われていなかったり、終わりの時間が来たらスパっと終われる仕事をしている、など。あくせくしてなくてゆとりがあり、穏やかで眉間に皺がよっていないイメージだ。

夫は、見ただけであの人はゆるふわではないだろうかと察知する力があるようだ。

ところで、ゆるふわの逆は、「バリキャリ」のようだが、ゆるふわ以外の人がみんなバリキャリかといえば当然そうではないと思う。

ゆるふわに見えるがキャリアが強固なひともいるだろうし(それはもはや、ゆるふわとは言わないのか?!)

バリキャリ街道にいるのに見た目も反応もかわいい人はいるだろうし。(それも、ゆるふわとは言わないのか?!)

こうしてみると疑問が湧く。

ゆるふわとは、雰囲気のことか、収入のことか、働き方のことか?

雰囲気ゆるふわで、高収入ハイキャリアの人だっている。

雰囲気ゆるふわで、寿退社を狙い最低限の働きの人もいるかもしれない(不思議と、あまり会ったことがない)。これが狭義のゆるふわか?

雰囲気ゆるふわで、普通の働きの普通のサラリーマンもいる。

反対に、ゆるくもふわっともしていない人のなかでもバリキャリ、そうでないキャリ、普通のサラリーマン、職人、その他もろもろいるはずである。

ピンとこないのである。

反対に、バリキャリもまた、謎なところもある。どこまでがバリキャリか。

同僚に仕事がスーパーにできる派遣社員一筋の女性がいたが、職人気質で別にゆるっとはしていなかった。彼女はバリキャリなのか?多分違う。

弁護士やキャリア官僚の知人は「バリキャリ」に入れてよいのだろうが(イメージ先行)、企業に勤める友人たちはいわゆる総合職が多い。

それならば、独身、既婚、子持ち問わず一様に年齢的にも収入的にもバリキャリかとも思うものの、じゃあバリキャリかというと「バリ」でなく「普通」キャリな人もいるような…

「バリ」はどこからつくのか?しかも、働き方を変えてゆるりふわりとやっている人も中に入るかもしれないがじゃあ、どこからが「ゆる」で「ふわ」なのか?

夫に私はゆるふわなのか聞いてみた。

(裁量労働制を隠れ蓑に、子どもの用事で仕事時間を削りまくっているため)

すると、私にはゆるふわにあるべき、かわいさがや余裕みたいなものがないらしい。

なるほど、ただの仕事をサボりがちな人ってことだ。それに、ゆるふわはお金に困っていてはいけないのか。

古くは、そして一般的には、バリキャリは「負け犬」に通じ、ゆるふわは「勝ち犬」に通じた。

しかし、両者は必ずしも二分されない。ゆるふわとバリキャリ以外にもさまざまな形態がありそうだ。

それに、人生はただそこにあり、寿命とともに終わるだけ。勝敗判定なんて誰もつけない。

そうして、名前をつけることで世の中が面白くわかりやすく見えることもある。ただそれで人間を説明しきることはないんじゃないかと思っている。

なんて、ゆるふわに憧れるおばさんの呟き。

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