高校生活
私は、主に高校生活についてつづっていこうと思っています。
高校は、中国地方のとある県の山の中にある全寮制の高校でした。
なぜ全寮制なのかとよく知人から尋ねられますが、これにはきちんと理由があります。
中学1年生の時、私は不登校になりました。原因は今思えば、相手からの妬みだったのだろうと思います。やっていないことを先生に言われて、毎日のように何もしていないのに先生から叱られる日々を送りました。
それと並行して軽い嫌がらせや先生からの暴力まがいなことをされたりして、精神を病みました。
学校に行かなければいけないと頭ではわかっているのに、心は行きたくないと叫んで、頭と心がすれ違って訳が分からなくなり、家から出ることも、制服を着ることもできなくなってしまいました。学校に行かなくなると、エネルギーの消費量が減るからか、夜眠れなくなり、徐々に昼夜逆転していっているのを感じていました。
ああ、今日も学校に行けなかった。
でも学校に行けば、また先生に腕を引っ張られて、引きずられてしまう。
ああまただ。昨日も行けていなかったのに。
明日はいけるかな、もう、いけないのかな。行かなきゃいけないって、わかってるのに。
どんどん罪悪感が積もっていきました。自転車通学だったので、外から自転車の音が聞こえるだけで涙があふれてくるようになり、制服を着ている人たちを見るのも苦痛で仕方がなかったです。
どうしてあの人たちは普通に過ごせているの?
どうして私がターゲットになったの?
何が、嫌われてしまうきっかけになってしまったんだろう?
私の何がいけなかったんだろう?
憤り、苦しみ、罪悪感、後悔が入り混じったどす黒い感情に心を侵略されて、ただ涙を流すことしかできなくなりました。
何を言われても、全部自分を責められているように感じてしまう。
何を言っても学校の先生は否定してきて、誰も話を聞いてくれなかった。
だから人と話すのも怖くなって、部屋に引きこもるようになりました。
その後メンタルクリニックに父が連れて行ってくれて、
「不登校は悪いことじゃない。普通の人がまっすぐ行く道を君はすこし遠回りしただけなんだよ。」
と先生が言ってくれました。その言葉が、学校に行くというみんなが当たり前にできることができないことに対しての罪悪感であふれていた私を立ち直らせてくれました。
学校に行こうと行くまいと、進路を決断する時は非情にもみんなに平等に訪れます。
わたしは通信制ではなく、全寮制に行こうと決めました。
家にいたら、甘えてしまうと思ったから。
もう二度と、不登校にはなりたくないと思ったから。
そしてその高校を受験し合格。
不登校受け入れの学校なのと私は県外から通うこともあって学力試験はないし、落ちる人もほとんどいないので、親戚から祝われたときは素直に喜べませんでした。ずっと心のどこかに罪悪感がありました。
だから、高校ではしっかり頑張って、友達を作って、皆を安心させられるように頑張ろうと思っていました。
そして迎えた入学式のあと、寮での生活が始まりました。
その時の私は、不安もあったけれど、期待とまた学校に通える嬉しさに胸を躍らせていました。
こんなに苦しい高校生活になるなんて、ちっとも思っていませんでした。