『いつもとなんか違う』という感覚は必要
「いつもとなんか違う」っていう感覚。
子供の体調、職場の雰囲気、
お付き合いしている相手の態度などなど、
皆さんも1度や2度何かの時に感じた
経験があるんではないでしょうか。
特に赤ちゃんや小さい子供さんを
持ってるお母さんの「いつもと違う」
っていう感覚は本当にすごくて、
お母さんのこの言葉は、信じた方がいい
ってずっと救命士時代に先輩から言われ
てました。
そんな私も母親になって、
次男が2歳になったばかりの頃
「なんかいつもと様子が違う。」
「なんかおかしい、、、」
という出来事がありました。
そこには命に関わる大きな病気が
隠れてるサインだったんです。
今から10年前になりますが、
まだ次男が2歳になったばかりの頃。
お昼ごはんを作っている時に、
突然『ギャーーーー』と
いつものぐずり方と違うひどい
泣き方をして
どこか手を挟んだりとか、怪我したのかな?
と慌てて次男のところに駆け寄りました。
ちょうどおやつでいちごを食べさせて
いたので、いつもだったら機嫌良く兄と
TVを見ながら遊んでるはずなのに、、、
次男のところに行くと、
特に怪我をしてるわけでもなく、
いちごも食べかけで、兄にちょっかいを
かけられたわけでもなく、
ただいつもと違うひどい鳴き方をしていて
「どうしたの?なんで泣いてんの?」
といってもおさまらず、次の瞬間嘔吐をして
吐いたら楽になったのかまた元の元気な
状態にスッと戻ったので、大丈夫かなと
その場を離れたんですが、
また数分後に突然さっきと同じような
『ギャーーーーー』というひどい鳴き方をして、嘔吐、、、これが3回ほど繰り返されました。
その様子にこれは
「いつもと違う。」
「なんかおかしい。」
この時、頭の中には1つの病名が
思い浮かんでました。
『腸重積』
です。
この病気の主な症状が
・腹痛(間欠的な痛み)に伴って激しい
泣き方をする
・嘔吐
・血便(いちごゼリー状の血の塊が
便に混じっている)
・0〜2歳の男の子がかかりやすい
腸管が腸の中にはまって、
この病気になったら12時間以内
であれば簡単な治療で治るんですが、
24時間以上遅れると手術をしないと、
腸管が壊死して最悪命を落としてしまい
かねない怖い病気でもあったんです。
まだ話せない次男は吐いて楽になったのか、
疲れて寝てしまったのか分からない状態
で病院へ行ったので、
ぱっと見は何かひどい病気が潜んでるよう
に見えなかったので、先生はお腹を触ったり
して、浣腸をして便の状態を見ようとしたん
ですが、便が出ず、、、
点滴をして様子を見ることに
病院についてからの次男の症状は少し
グズるくらいであとは眠っていたので、
そのまま一旦家で様子を見てくださいと
言われ不安を抱えたまま会計を済ませよう
とした時
腸重積の明らかな症状である
いちごゼリー状の血が混ざった便が
私の洋服にオムツからはみ出してついており、
慌てて小児科に戻って先生に診てもらうと、
先生も慌てた様子で次男を連れて処置室へ
処置が早かったので、手術をすることなく
数日の入院だけで済んだのは本当に幸いでした。
この
「なんかいつもと違う」
っていう違和感に気づく力って
子供が小さいと四六時中一緒にいるから、
ちょっとした些細な変化にも違和感を感じる
ようなアンテナの高い状態になってるん
でしょうね。
じゃあ、私たち自身の体に置き換えた時、
いつも自分の身体はそこにあるのに、
なぜ不調に気づくのが遅れてしまうのか、、、
おそらく不調やだるさには気づいているけど、
別に日常生活に大きな支障はないし、
周りの人も同じような不調を
抱えているからとか、
自分の身体の些細な変化に
気を留めれないくらい
日々の生活や仕事に追われて
いるからという人も多いと思います。
でも、自分を後回しにしていく習慣が
ついてしまってることでどんどん
自分の体に対する「感度」が落ちて
しまってるんではないでしょうか?
当たり前の自分の状態が肩が痛いや
頭痛が起こる。とかであれば、それが
いつもの自分になるので、
本当の不調が起こっても、
いつもがマイナスだから、
少々のことでは病院にも行かないと思うし、
どうにか良くしようと習慣を変えようにも、
一体自分の身体のいい状態がどこなのか
すらわからない。
20代や30代の頃がピークだったから、
これも年齢のせいだろうと片付けて
しまう方が多いんじゃないでしょうか?
では、私たちの身体のいい状態って
どこなのか???
脈を測るのも、呼吸を数えるのも
血圧も、正常値がわからないと、
それが異常なのかってわからないですよね。
私たちが身体をよくしようと思ったとき。
まずは自分の身体の正常値を知ることが
大事なんです!
今の体の状態が、数値的にではなくても
体感的に軽い状態かどうか、
心地いいかどうか。
身体をいい状態に整えて、
その状態が当たり前になってくることで、
「いつもと違う」
という感度がどんどん上がっていき、
大きな病気を作ってしまう前に、
自分の身体を自分自身で守っていく事が
できるのではないでしょうか。
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