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中上哲夫詩集

中上哲夫さんの講演会に行ってきた。行く前に図書館で「エルビスが死んだ日の夜」と現代詩文庫「中上哲夫詩集」借りてきて 読んだ。最近の詩集は読んでもよくわからないうえ懸命に読もうとしても眠くなってしまう。ところが 中上さんの詩は分かりやすくて感動しつつ 面白く 最後まで読めた。

わたしの世代を
要約すれば
10代は暴走
20代は性的混乱
30代は不能
40代は 哲学の貧困
50代は変態
60代は気狂い!
   〈さらば 、路上の時よ〉

    


経済的には上昇しているが人生の行方 定まらず右往左往していたあの時代の若者が老境に至るまでを詩で表現していることに共感を覚え感動した。

若い時の中上哲夫さん

講演会の日は35度の暑い日であったが85歳の中上さんは若い時と変わらぬ体型でシャキッと 立ち 通して詩の書き方についてお話ししてくださった感謝です👏

中上さんは路上派と言われ朗読をよくしていた。詩を書くと1ヶ月ぐらい頭の中で寝る前と朝 繰り返して咀嚼してから発表している。自由詩は定型詩のような外在律はないが内在律はある。それはその人の生理的リズム、ブレス(息)とのこと。詩は意識(陸)と無意識(海)の境目にある川、だから川が好きなど色々 ざっくばらんなお話もあって実に楽しい講演会でした。


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