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【お悩み相談】母との葛藤を乗り越える方法【ココロノマルシェ】

*3月末・4月初旬のカウンセリングモニターを増枠いたしました。
 リピーター様も歓迎です。ぜひ
お申し込みください^ ^

こんばんは。
公認心理師×心理カウンセラーのまさこです。

“3ヶ月先まで予約のとれないスーパーカウンセラー”根本裕幸先生のお弟子8期生として勉強中です。

今日は、ココロノマルシェに頂いたご相談に回答していきます。
ココロノマルシェとは、根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、皆さまのお悩みに無料でお答えする掲示板です。
ぜひ、ご利用ください^^

【ご相談】メンタルをこじらせた母とうまく接せなかったことを引きづっているのをどうにかしたい
(山田さん)

実家を離れて暮らしている20代です。
いろいろあって両親と接点が切れているのですが、母のことを思い出すと落ち込むのをどうにかしたいと思い相談に来ました。
母親は、子供のころから祖母(母自身の母親)との関係に葛藤を抱えて生きてきたらしく、私は母のカウンセラーのように、どれだけ母が子供のころからつらい思いをしてきたか、本当は祖母の言いなりではなく母自身の望んだ進路に進みたかったか、両親共働きで金銭的には困らなかったけど寂しかった、などを聞かされながら育ってきました。
当然、そういった話を長年聞き続けるのは無理が出てくるので、中学から大学まで私が荒れた後、母親とはあまり関わらなくなり、話をするとしても事務手続き等について話すくらいになりました。
今、自分は彼氏と二人で生活をしているため、親を思いやるよりも日々の暮らしを回していくほうが大切なのですが、それでもふと母のことを考えて落ち込んでいるときがあり、どうにかできたらいいのにと思っています。
母は、家族に自分の思いを押し付けるところがありました。おそらく、母自身が子供のころに、両親が仕事中心だったため、反動として、自分たちは暖かい家族を作りたいという思いがあったんだと思います。
それ自体はいいのですが、父も子供たちも、母の理想に共感していたわけではないので、母からすると、「どうして○○してくれないの」という風に思うことがあるようでした。
実家にいた人たちは家庭を作るために集まっているのではなく、父には仕事があり、子供達にはそれぞれのすることがあったので、母ほど家族像に対して理想を抱く余裕もなかったように感じます。
家族仲が希薄になるにつれ、母は買い物が増えたり、ミュージシャンの追っかけをしたり、自己啓発やスピリチュアルに傾倒したり、いろいろなことを起こしました。
母の行動に付き合うのが負担になり、自分も思春期には不安定になっていたように思います。
10代のころは母を幸せにできないことに罪悪感があったのですが、心のことを学んだり、人と話したり、いろいろ失敗したり成功したりして経験を積んでいくと、もう私は母親を大切にするような余力はないと思うようになりました。むしろ十分すぎるほどに母に向き合ってきているため、これ以上はもう何かしてあげられることはないと感じます。
そもそも子供が親に何かをしてあげるというほうが若干おかしいと思うのですが、どうなのでしょうか。
自分だけ、不安定な母の見守り係だったような気がして、ほかの同年代に比べると負担を背負っているような気がします。
彼氏がそれなりに自立的な人で、母に向けていた「助けてあげなきゃ、幸せにしてあげなきゃ」といった感情の向け場がなくなっている気がして、ある種抜け殻みたいになっています。
自分のやりたいこともぼんやりとぐらいにしか分からないし、家を離れてもこれでいいのかなと若干悩んでいます。
時間が解決してくれるような気もするのですが、話を聞いてくれるとありがたいです。よろしくお願いします。

ご相談元記事はこちら

山田さん、はじめまして。
ご相談をお寄せくださり、ありがとうございます。

お便りを拝読し、私自身の経験と重なる部分が多くて、お力になれるかもと思いました。
よろしければご参考にされてくださいね。


*私が思う、山田さんの魅力

いろいろあって、ご両親と接点が切れている。
でも、お母さまのことを思い出すと落ち込む。
なんて優しい、けなげな心の持ち主でいらっしゃるんだろう…
山田さんの深い愛情を感じて、まず私は涙ぐんでしまいました。

そして、このことをどうにかしたいと思って、
ココロノマルシェに相談してくださっている。
心のことも、ご自身で学ばれているのですね。
状況を何とか変えていこうとする意志と強さ、行動力をお持ちです。

文章の内容も整理されていて、読みやすいです。
無機質な文ではなく、具体的で、山田さんの感情が伝わってくる。
同時に客観性もあり、落ち着いている。
ご家族の状況も、冷静に分析されています。

ご相談文からだけでも
山田さんの向上心と行動力、
他者への想像力の豊かさ、
冷静で理知的な目線、
…たくさんのことが伝わってきました。

そして何よりも、とても愛情深く、物事に真摯に向き合う方であることが。

*自分の感情を許してあげよう

お母さまの話をカウンセラーのように聞いて、
小さな頃からお母さまを支えてこられたのですね。

優しい山田さんは、お母さまのつらさや寂しさ、悲しみを、
自分のことのように感じてこられたのではないでしょうか。

今はご実家を出て、彼氏さんと暮らしていらっしゃるとのこと。
心理学では“物理的な距離=心の距離”であると考えますから、
山田さんはご実家にいた頃よりは、お母さまと心の距離を取れているのだと思います。

そうすると一緒に生活していた時よりも冷静にお母さまのことを見られますから、
これまでお母さまとの関係で抑圧してきた感情が出てきているのかもしれません。

例えば、お母さまへの怒り。

「心のことを学んだり、人と話したり、いろいろ失敗したり成功したりして経験を積んでいくと、もう私は母親を大切にするような余力はないと思うようになりました。むしろ十分すぎるほどに母に向き合ってきているため、これ以上はもう何かしてあげられることはないと感じます。そもそも子供が親に何かをしてあげるというほうが若干おかしいと思う」
「自分だけ、不安定な母の見守り係だったような気がして、ほかの同年代に比べると負担を背負っているような気がします」 

このあたりに、お母さまに対する怒りの感情を私は感じました。
「中学から大学まで荒れた」ということなので、ご自身でも自覚されていると思います。

でも、
怒りは良くないもの、
感じるとしんどいから感じたくない、
もう大人だから我慢しなくちゃ…
などの思いが、今の山田さんの中にはありませんか?

そうすると心は怒りを禁止して、奥底に押し込めます。
すると表面的には怒りを感じなくなりますが、消えたわけではありません。
今度はその怒りを押し込めるために、心はエネルギーを使います。
そして感情というものは全てつながっているので、
ある一つの感情を感じないように抑圧すると、
他の感情も抑圧されて、あまり感じられないようになったりするんです。

だから今の山田さんは

「ある種抜け殻みたいになっています」
「自分のやりたいこともぼんやりとぐらいにしか分からない」

と感じられているのかもしれません。

お母さまに向けてきた「助けてあげなきゃ、幸せにしてあげなきゃ」といった感情。
本当の山田さんは、深い愛情を与えたい方なんだと思います。
与え続けてきて燃え尽きて、今は抜け殻みたいになっている。

そんな山田さんに、私からいくつか提案があります。
全部取り組めなくてもだいじょうぶなので、
「ふーん、こんな方法があるんだな。これは私にも出来そう」
と思うものから試してみてくださいね。

*感情のデトックス!心のリハビリテーションを

山田さんの心の中に、これまで感じてきた、
あるいは抑圧してきた色々な思いや感情が溜まってはいないでしょうか。
まずはそれらを吐き出してデトックス。
そして心のリハビリテーションをしてあげましょう。

方法は…
 ・彼氏や心許せる友達に話を聞いてもらう
 ・カウンセリングを受ける
 ・日記を書く
 ・「お恨み帳」を書く
(詳しくは、根本先生のブログをご参照ください)
など色々あります。
とにかくアウトプットです。

 ・瞑想をして心の中を見つめる
ことも有効だと思います。

また、身体へのアプローチもおすすめです。
愛情深く優しい方って、
自分よりも周りの方を優先してしまいがち。
つい周りに気を遣ってしまいがち。だったりします。
疲れや緊張で、身体が強張ってはいないでしょうか。
抑圧した感情はエネルギーなので、身体に溜まります
身体のなかで、痛いところやしんどいところ、冷えているところはないでしょうか。

もし、そんなことがあるならば…
 ・マッサージを受けてリラックスする
 ・ゆっくりと温泉やお風呂に浸かる
 ・好きな香りのボディクリームを塗る
 ・肌触りの良いパジャマや毛布に包まれて眠る

などがオススメです。
意識して身体を優しくケアしてあげてください。

身体が緩んで心地よくなると、心のほうもゆっくりと緩んでいきます。
“がんばり続けてきた自分の心と身体に、休息と栄養を与えてあげる”
という意識で、毎日を過ごしてみてくださいね。

*あなたの愛とつながって

「これ以上はもう何かしてあげられることはないと感じます」

本当にそうなんだろうと思います。
山田さんは全力でお母さまと向き合い、
その時その時のベストを尽くしてお母さまを支えてこられた。

まずはご自分のがんばり・愛情深さを認めてあげましょう。
「私、本当によくがんばってきた」
「私、ずっとお母さんを助けてきた」

 って。
何度も何度も自分に言ってあげてください。
涙が出てきたら、いっぱい涙を流してください。
そして両腕で自分をハグ。
「本当にがんばったね」
「えらかったよ」

って、何度も何度も言ってあげてくださいね。

「でも…」という気持ちが湧き上がってくるかもしれません。
「でも、私は結局お母さんを助けられなかった」
「私はお母さんを見捨てた」
「お母さん、ごめんなさい」
「お母さん、今どうしてるんだろう?だいじょうぶなのかな…」
無力感や罪悪感が湧いてくるかもしれません。

ここでしっかりと覚えておいていただきたいのは、
あなたはちゃんと、お母さまを助けていた”
ということです。

小さな頃から、カウンセラーのようにお母さまの話を聞いてこられた山田さん。
それは、山田さんの愛し方の一つ。
山田さんの存在そのものが、お母さまの支えになっていたはずです。

そして、
「助けてあげなきゃ、幸せにしてあげなきゃ」
この思いをこれから向けてほしいのは、ご自身に対してです。

「天は自ら助くるものを助く」 という言葉があります。
人を助けることができるのは、その人だけなんです。
お母さまのことを変えることができるのは、お母さまだけなんです。
山田さんを幸せにできるのは、山田さんだけなんです。

自分の持っている愛とつながり、まずは自分がそれを受けとる。

山田さんがこれまでの人生で周りの方に与えてきた愛と癒しを、
今からはご自身にも与えてあげましょう。

*幸せのリーダーシップをとろう

こんなアファメーションはいかがでしょうか?
「私は、精一杯がんばってきました」
「私にできることは、全部やりました」
「これ以上、私にできることは何もありません」
「私は、もう許されました」
「私は、もう自由になります」
「私は、もう幸せになります」


移動時間、仕事や家事の隙間時間、朝起きたときや寝る前、ふと気づいたとき…
何度も唱えてみてください。
ゆっくりと、潜在意識が変化し始めます。

「でも、お母さんは…」という気持ちが出てきたら、
根本先生の強力なアファメーション私は私、母は母の出番です。
山田さんの人生は、山田さんの人生。
お母さまの人生は、お母さまの人生。

山田さんは自分を幸せにする力を持っていらっしゃるし、
お母さまも持っていらっしゃいます。
お母さまの力を信頼し、まずは山田さん自身が幸せになりましょう。
幸せな感情もエネルギーですから、それは必ずお母さまに届きます。
幸せになった山田さんが、お母さまの幸せのロールモデルになったり、
ヒントを与えてあげたりすることもできます。

「じゃあ、お母さんのためにも、まずは自分が幸せになってみようかな?」
こんなふうに感じていただけたら幸いです。
ゆっくりでだいじょうぶです。
ご自身のペースで、進んでみてください。
心から応援しています。

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