「自立とは依存先を増やすこと」らしいので…
自分への評価は他人が決めるものだから、自分でコントロールできないし、どう評価されたところで私そのものが変わることはない。
高校~大学入学ぐらいの時にそう悟ってから、人からの評価があまり気にならなくなった。
迷惑のない範囲内でだけど、自分を偽ってまで相手に合わせた言動をとることもない。自分を解ってくれる人に理解してもらえればそれでいいと思って生きている。
でもたまに、厚い壁を越えて私の懐に入ってくる人がいる。尊敬できる人で、継続的に私の話を聞いてくれたり、導き助けてくれたりすると精神的にその人から逃れられなくなってしまう。
深みにはまると心の拠り所だったのが心を束縛する存在へと変わっていく。“相手を怒らせてないか?”とか“失礼なことしてないか?”“誤解させてないか?”などいちいち勘繰ったり、気にするようになってしまう。なんでも話したり、確認しないと不安になる。
その人がいなければいないで別に生きていけるんだけど、そばにいることで、囚われてしまう。相手からしたらそんなつもりじゃないのは解ってる。でも、一生一緒にいれるわけではないのなら、依存させてコントロールしないでほしい。
“この人がいないと困る”なんてことにならないように、あてにせず、一定の距離を保とうとするんだけど、それでも知らず知らずのうちに依存してしまってるんだよね。そういうの辛い。
でもこんな性格も学生のころよりは、だいぶマシになった。
こんな問題もたいていは時間が解決してくれると知ったから。そのうちいつか「そんなこともあったもんだ」と思う日が絶対来る。だから無理に抗わなくてもいい。流れに身を任せ、必要なときに必要なだけ頼っておけばいい。
自立とは依存先を増やすことという言葉がある。決して弱いから依存してしまうのではない。依存してしまう自分を否定するのはもうやめよう。
依存しないようにすることを考えるのでなく、もっともっといろんな楽しみを見つけて、心の逃避先を増やそう。心の中にいくつもの砦を用意しておこう。そう思うと気が楽になった。その方が自分の気持ちもワクワクしてくる。
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