【感想】映画『アメリ』

今さらながら映画『アメリ』をみた。
フランス映画なので、興味のない人には興味のない映画だと思う。

適当にあらすじをまとめると、親に学校に行かせてもらえず孤独に育った女の子が、大人になって社会に出て、人助けに目覚めたり、見知らぬ男に一目惚れして不器用にもアプローチしていくという話。人助けの手段も恋愛の進め方もまるで追跡調査のようであり、若干ストーカー気味。

大学のフランス語の先生が、「アメリは20歳ぐらいの女の子なら絶対好きなはずだよ。みんなぐらいの若さでこれを楽しめなかったら相当心が荒んでるよねw」みたいなことを言っていて、ずっと気になってはいた。

そうこうしているうちにあっという間に7年が経ち、やっと昨日観る気になった。やっぱり20歳ぐらいの時に観ておくべきだったな…という印象。

流して見たので、じっくり観たわけではないが、とりあえずの感想を挙げてみる。

私は国語が大の苦手で読解力もなければ、作者の意図を読み取る力も皆無なので、内容についていくのが精一杯。単純に思ったことを書いてみる。

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・カフェ店員のバイトだけでパリのアパートで一人暮らしできるの?しかも休み多くない?

・1997年のフランスってこんな昔なの?なんか昭和感あるな。私が生まれた頃の日本ってこんな昔じゃなかったはず…
1990年代のアメリカ映画ってそんなに古さ感じないけど、フランスってけっこう遅れてたのか?

・フランスでもダイアナ妃って人気だったのか。新聞売りのおばさんが、「若くて美人なのに亡くなって残念」って言ったのに対し、「老婆で不細工ならいいの?」って聞くアメリ最高。「マザーテレサならね」って新聞屋が答えるんだけど、笑
マザーテレサも同じ年に亡くなってるからか。

・今時の海外女性ってパンツスタイルだけど、この時代のフランス女性ってみんなスカートはいてたんだ。

・嫌いな奴の靴を本人の知らぬ間に小さいサイズと入れ替えるの、ナイスアイディア。いつか実践してみたい。

・カフェ店員(アメリ)とポルノショップ店員(ニノ)との恋か…  ニノ、アメリよりだいぶ老けてるな。一目惚れするほど魅力的なのか謎。
アメリって医師と教師の娘なのに…彼氏はそれでいいのか?将来的に食べていけるのか?定職につかなくていいの?
→こういう不安定なところがボヘミアン(?)でフランス的な趣なのかもしれない。
(ボヘミアはフランスではなくチェコのことだが、ボヘミアンと聞くとフランスをイメージするのは私だけか?)

・今時のポリコレ映画と違って、黒人もアジア人もいなくて自然でいいな。

そんなどうでもいいことしか頭に浮かばなかった。

アメリにとってもニノにとっても二人の出逢いは、2人が外の世界へ踏み出すきっかけであり、内にこもってた2人を成長させる大きな出来事なんだけど、長い人生からすれば青春の一ページであって、きっと2人の関係は一生は続かないと思う。そんな気がする。わからないけど。

そういう不透明で刹那的なところに儚さを感じて(勝手に私がそう感じただけだけど)、いっそう2人の出逢いが輝いて見えるんだと思う。

若いなーという印象。

う~んやっぱり私はアメリを楽しむには年を取ってしまったようだ。期待値が高かっただけに…

ただ、フランス映画を見てよかったのは言語がわからないところ。

英語の映画やドラマだと断片的に英語が聞き取れるから、字幕との違いに引っ掛かったり、役者ごとに異なる英語の発音がいちいち気になって内容に集中でなかったりする。この人イギリス人かな?この人はアメリカ人だろう!とか、ずいぶん早口だなーとか。

フランス語はわからないので、ある意味よかった。(履修してた意味)

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映画を観てもよほど印象深いものでなければ、忘れてしまうので、今後も備忘録的に書き留めていきたい。

どんな映画も時間と共に内容の記憶は薄れていくけど、ずっと余韻の残る映画はいい映画なんだろうと最近思う。

いい映画、おもしろい映画、人生観を変える映画って、それぞれ別物だと思う。人生観を変えた映画がおもしろい映画とは限らないし、その逆も然り。


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