【小説】コーベ・イン・ブルー No.7(最終話)
13
このビデオは、黄金の葉っぱどころではなく、大木の枝になると、海人は八田組長に言った。
「今頃、ナニ寝呆けたことゆーとんじゃ!」
山野辺は、いきなり海人に殴りかかった。
反撃の体勢をとる前に、手下の石垣が、海人をはがいじめにした。
海人の顔面を、山野辺のこぶしが直撃。
一瞬、目の前が真っ暗になる。
「クソガキが、思い知ったかッ」
山野辺が吐き捨てると、石垣は海人の頭をドアに叩きつけた。
海人はその場にくずおれる。
「これは序の口やと思え。わかったかッ