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夜光おみくじ

[毎週ショートショートnote]


午前10時 元旦 初詣に向かう参道は人でごった返している。もう既に鳥居の下まで参拝の列が出来ている。僕はうんざりして社殿の裏へとまわり細い道を上へと登ってみた。小高い山の中腹に祠が有り小さな天神様が祭ってあった。 その横に [此方へお入りください]矢印があり 「こんな小さな鳥居四つん這いにならないと入れない」
僕は意を決して両手をつき赤ちゃんのような格好で中へと入っていった。
とっ 両手をついた瞬間空洞が広がり真っ逆さまに落ちていった。

暫くして気が付くとそこには小さなお稲荷様 月光神と記してあった。前の高つきには一枚のおみくじが乗せてあった[月光の夜 このみくじは光りますそして貴方の望みを一つかなえるでしょう]ふと見上げると月の光がみくじを照らしている。僕はつかさず「宝くじ 一億円く……」
そこで目が覚めた
「なんだ 夢かぁ でもこれって初夢だよな」ふと思い出し机から 未開封の宝くじを取り出した。はたして
夜光おみくじの御利益はあるのか
それは 月だけが知っている ◑ かもよ。
おわり

二度目の挑戦です。宜しくお願いします。

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