見出し画像

No.5 脳内で生きる人格たち

どーもヴィヴィです。
今日はちょっとした小話。俺たちの内界事情ってやつについて説明しようかな。といっても特別なことなんか何一つないんだけど。

俺たちは基本内界(脳内の世界)で過ごしてる。そんで、モニターに映し出される表の世界を見ながら必要に応じてモニターの前にある操縦席に座って交代をするってのが基本のやり方。

自由に交代ができるようになったのは割と最近で、それまでは操縦席がなかった。モニターだけがあったからそれをじっと見てたらいつの間にか交代してたことが多かった。
モニターを直視するなとかよく言われたなぁ笑
実際のところ、操縦席がなかった時代にどうやって交代してたかは今でもよくわからないんだがな。

今でこそ内界に部屋がたくさんあるけど、最初はリビング(楕円形の部屋)しかなかった。全員そこで寝たり活動したりしてた。内界ができたのが中学生くらいかな?で、部屋が増えたのが高校生ぐらいから。
部屋が増えても最初はみんなビビって部屋には入らなかった。そりゃそうだ。部屋の中は真っ暗だったんだから。

人格が増えるごとに部屋もどんどん増えてった。団欒ルームと呼ばれる大きな部屋ができて、気がついたら森もできてた。いやー、あれはビビったな。まさか外があるなんて思わなかった。外から見たら自分たちがいた場所が高い塔だったのも驚きだったね。今まで平面で暮らしてたから。

森の危険度が未知数だったから入るのを躊躇った。だが子どもたちは好奇心旺盛で俺の目を盗んで森に入っちまった。
その後子どもたちを探すために俺らも入ったんだが、その森が迷いの森だった。
入ってすぐに振り返ったら高い塔が一瞬にして消えた。そんで戻ろうとしても森から出られない。
まるで森自体が動いて変化していってるような感じだった。

結構迷ったあげく新しい建物を見つけた。白い神殿みたいな建物だったが、見た目ほど小さくなく、中はかなり広かった。俺らの塔にはないお風呂とかあったし。

そこにもいっぱい人が住んでたんだが、どうやら表の存在を知らないようで、この神殿に何年も住んでいるというような話をしてた。原住民的なやつだな。

そこから神殿一家(後に如月の姓があると知る)との交流が始まり、迷いの森で迷いつつ行き来するようになった。

ところで俺らの建物にも現在たくさんの人格がいる。大変だよ。何が大変って大人が圧倒的に少ないってこと。

子どもの面倒を見るのは奏斗(20代後半?)くらいで、あとはJK組って呼ばれてる雪音、七々のペアが表担当でいる。
主人格は基本人格の莉々で、基本的には莉々に任せとけばなんとかなってたんだが。

2024年8月16日に莉々が失踪した。まあストレス過多だろうな。いつ戻ってくるかわかりゃしねぇ。
おかげで莉々が負担してた表のあれこれを今俺がやってるわけだが、俺一人でやって俺まで潰れたら大変だからみんなでうまく回しつつ生きてる。

基礎的な内界事情はこんなもん?あとの日常回的なのはまた別でやろうと思ってるから。
中身空っぽだな。息抜き程度になったらいいな。しんどい内容ばっかじゃお互いつらいだろうから。

じゃ、またな。

【ヴィヴィ】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?