読書記録 「少女神第9号」
今回読んだのは、フランチェスカ・リア・ブロックの「少女神 第9号」
90年代のアメリカが舞台のティーンエイジャー向けの小説で、
9つの物語で構成された短編集だ。
早速だけど、私はアメリカの中学生、高校生の生活がどんなものなのか想像がつかない。勿論、映画とかドラマでは、どんな感じなのか見たことあるけれど。例えば「glee」「ハイスクールミュージカル」「レディ・バード」「ダッシュ&リリー」とか。
想像がつかないというより、もはやファンタジーの世界なのだ。
この短編集には様々な女の子が登場するけれど、
優しくて、健全な王子様は登場しない。
あるのは、ドラックと複雑な名前の服、セックスと日本庭園と愛する人の死とバラが咲いている庭だ。
どの話も良かったけれど、1つ紹介するとしたら、
「ピクシーとポニー」について。
ピクシーは女友達?のポニーにずっと憧れていた。
ピクシーは長い学生生活をポニーの隣で過ごすけれど、
ポニーの隣にはいつも別の親友がいて、
歯がゆくて切ない思いをしている。
本の中身に加え、文章もとてもカラフルで絵画的だ。
もう一度、ティーンエイジャーの頃に戻りたいとは思わないけれど、
未熟さとか若さってある意味、
美しさとして昇華されたりもするんだって思いました。