私なりに書き方の進め23：私の投稿黒歴史
24年は、随筆は結構書いていましたが、小説をあまり書けませんでした。反省の気持ちを込めて25年はせめて24年よりは小説を書こうと思い、その目標のためにというわけでもないのですが、著作一覧とあらすじをアップしました。
そこで、せっせとあらすじを写しているときに、忘れてたことを思い出しました。
……そうだ、私、R15指定を受けたことがあるんだった。
2020年に書いて発表した二作品について、投稿サイトの運営さんからピコンとお便りきまして、R15指定にしてくださいと言われたことがある。
それで当時のことをゆらゆらと思い出した。
投稿をし始めの頃、徐々にアクセス数が伸び始め、ランキングの下位に入るようになった。それで、夢中になって、ただひたすら数を伸ばしたかったんです。それで、数が伸びやすいのがそういう場面だったので、そこに頑張っていた時期があります。
しかし、ある程度まで行ったところで、自分は戦線を離脱しました。R15のような場面をガツガツ入れて小説を書き始めたら、それはもう官能小説です。そういうものを書くつもりはなかったので、ランキングを落とすのは寂しかったですが、R15的要素だけでなく、それ以外の要素で読んでもらおうと思い、試行錯誤して今に至る。
自分が書いているのが恋愛小説ですから甘い場面や官能的な場面が数を盛り上げるのに効いてくるわけですが、もちろんジャンルが違えばまたウリの要素は変わってきます。とりあえず『甘い場面＋α』というスキルを手に入れた。
ピラリラリ！
そこで、ひたすらそこに邁進しても良いのですが、汚い大人でもある自分は計算をしたわけです。曰く
一つのスキルのみで突っ走って、2個、3個と作品を書くたびに、読む人に飽きられるだろう。
デンデンデンデデデーンデデデーン！
ある程度のスキルがあれば瞬間風速は出せるけれど、それを維持するのは至難です。
わかりやすいだろうから、恋愛小説家（自称）としてスタートした自分を時計を分解するように分解すると、『甘い場面＋α』のスキルしかない頃、しかもそのスキルも発展途上で、レベル最大とかでは全然ないわけ。
自分のプロットは、何ページで手を繋いで、何ページでキスをして……（以下割愛）。結局、やることは別にノーマルなそれしか書くつもりがないのだから、最終的なそこはそんな数があるわけやないやないですか。だから、そこに至る過程やシチュエーションをいくつか変えてみても、結局は同じ山に登っているような気分になってくる。
えっほ、えっほ、
これぢゃ、読者が飽きる前にアチキが飽きてしまふー
そっから結構大変だったよね。一体、自分に、皆様に喜んでもらえるどんな他のスキルが？それで、甘い場面ばかり続けるわけにいかない（つまり、何度も何度も登場人物が服を脱ぐ話だ。クー）
投稿作家なんて、小説を投稿しながら、私は長編が多いので、途中で読む人に投げ出される確率が高いわけです。
「もうそろそろ脱がないまでも何かないと、読むのを中断されてしまうのでは？」（→恋愛スキルから始まった残念な投稿作家の例）
ドキドキしながら、プロットの流れやテーマ上必要なくても甘い場面を捻り込みたくなる煩悩と闘い、小難しいこと書いたらそこで読むの中断されてしまうのでは？とうとう悩みながら試行錯誤する。
そんなこんなしてると、最初の頃勢いのあった数が集まらなくなってきました。特にひどかったのは、不幸な話。
そんなすったもんだしていた時から、しばらく時間が経って今考えてることをここに書きます。
最初書いたものがウケました。それでそればっか書いていると、そのうち読んでいる人にも飽きられます。狭い庭で戦うようなものです。自分の庭を広げるためには、目先の数に左右されずに、自分の十八番のものばかり書かないで、苦手なものも書いた方がいいと思う。
もちろんその苦手なものでは数は稼げません。最初の頃、私の作品を読んでくれてた人たちもなんとなく去っていったな感がありました。ですから、私のPV数は一時期落ちております。
それでも残って読み続けてくれた方々がいたのですね。だからいまだにこんなことをしております。
当初は、官能的な場面がなければ数が稼げないと思い込んでいた自分ですが、最近では必要な場面以外では特にそんなものは出てこないようになりました。別に官能だけではない。実力がなければ、官能を始め、世の中の人に「お？」と思ってもらえそうな劇薬を忍ばせるしかなくなるわけです。一回劇薬を入れて成功すると、ガンガン入れたくなるから困ったものです。それにばっかり頼っていると、実力自体は伸びないと思う。
小説でいうところの劇薬、媚薬を必要以上に使うことを自分に禁止し、ああでもないこうでもないと、『甘い場面＋α』以外のスキルの開発に今年も頭を捻らせますかね？
そういえばR15指定を受けたことあったな、からの我が投稿黒歴史でした。
汪海妹
2025．01．07
追記
ちなみに、そこまで期待して読むほどなんかすごいことを書いているR15指定ではござんせん。あしからず。