「箱男」(楽しみ)
ニセ〇〇は登場時には本物のアイデンティティだの第三者の評判だのを毀損するという明確な目的を持ちつつ、しかし、その正体が一旦明かされたあとが真の見どころである。
メカゴジラなんていい例である。
最初はゴジラの皮を被り、ありとあらゆる残虐行為(ああ、アンギラス!)をして本物の評判を落としにかかる。
そしてコンビナートで真の姿、メカゴジラとしての正体を現したあと、本物のゴジラ以上に凶悪な兵装を見せつけ、そして圧倒してしまう。
偽物の良いところはときに、本物を凌駕することにある。
ただの一発屋として終わってしまうか、そうでなく本物に成り変わらんと挑むのか、魅力はやはり後者にあると感じている。
はよ原作を読まねば。その前に砂の女を読み終えねば。
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