フルート手ほどき雑記①
楽器を演奏するきっかけは人それぞれだ思いますが、習い始めの内容も、千差万別。
吹奏楽部で先輩から手ほどきを受けたり、実際に個人レッスンを受けたり、家に楽器があったから吹いてみた、などなど。
私の場合は、以前書きましたが、個人レッスンからフルートを始めました。
フルートを始めた中学生一年生の冬、私の日々の生活には、フルートの練習が加わりました。
学校の吹奏楽部でクラリネット、ピアノレッスン、児童合唱団、公文(プリント沢山こなす、あの公文です)、そして、フルート。
マイペースな私には丁度良いぐらいだったかもしれない。
フルートの始めは、楽器の吹き口がついている、頭部管という部分のみで音を出すことから始めます。
レッスン開始日、先生は、村松と三響(※1)という、二つのフルートメーカーの楽器を準備されていました。
「はい、壁に頭とかかとを付けて立って。」と促し、まずは、三響の頭部管の歌口部分を私の口に当て、
「はい、息をふーっと吐いてみて。」と仰る。
言われるがまま、”ふーっ”で、そのまま音が鳴り、”へーこんな音なんかぁ。”と自分が出した音を思っていると、先生は次に、村松を当てる。同じように息を吐くと、今度はちょっと雑音の多い音が鳴った。”三響の方がええかなぁ”と思っていたら、先生も「最初の方がええな。じゃ、三響。」という具合で楽器が決まった。
はい!三響(約30万円)、一本お買い上げ!みたいな雰囲気だが、楽器のお値段でなく、メーカーの違いで、親はお買い上げされたのである(…ありがとう)。
最初は頭部管のみの練習で、すぐに運指を教えて頂き、最初の教則本である、アルテ第一巻(※2 日本フルートクラブ版…今も変わらないあの黄色い表紙)を買って、練習していました。
部活で吹いていたクラリネットは、たまに学校の楽器を持ち帰り、家で練習をしたこともありましたが、学校よりもかなり下手に聴こえて、何だかがっかりした記憶があります(音楽室の方が響くので、家で聴いた音が自分の素の音だと思うのだけれど)。
フルートの時は、そういうギャップもなく、レッスンに行く度に〇が貰えたので、アルテは4ヶ月程で終わり、平行して名曲31選(※3)や、その他のエチュードなど、色々吹けるようになっていきました。
…続く
※1)村松楽器と三響フルートは、国内トップクラスのフルートメーカー。
日本のみならず世界中の多くの演奏家が愛用している。
村松楽器→村松楽器販売株式会社 (muramatsuflute.com)
三響フルート→SANKYO FLUTE
※2)アルテ第一巻は、フルートを習い始める時に使われる教則本の一つ。
ピアノで言う”バイエル”みたいなものですが、全員がこれで始める、
というわけではありません。
アルテ フルート教則本 1 / 日本フルートクラブ出版 | - |本 | 通販 | Amazon
※3)フルート名曲31選(ドレミ出版)は、フルートやクラッシック音楽の
有名な曲を、フルートとピアノで演奏する用に編曲されていて、
31曲掲載されている曲集。
フルート名曲31選 | 衛藤 幸雄 |本 | 通販 | Amazon
習い始めから半年以上の方が使用することが多い曲集。