たきもとよしこ

京都市在住。フルートの指導・演奏を長年しています。時折、企画もしています。 幼稚園の頃、私の内弁慶(って今通じるかしら?)を矯正するために、母が音楽教室に通わせたことから、今があります。 音楽一直線な話ではなく、くねくね道を寄り道している日々を書いていきます。

たきもとよしこ

京都市在住。フルートの指導・演奏を長年しています。時折、企画もしています。 幼稚園の頃、私の内弁慶(って今通じるかしら?)を矯正するために、母が音楽教室に通わせたことから、今があります。 音楽一直線な話ではなく、くねくね道を寄り道している日々を書いていきます。

最近の記事

間奏曲~Intermezzo~④つめ

 家族や親戚の間で、父親に似ているとか母親に似ている、などの話はよくすると思う。 私は顔の作り(目とか額の形とか)は母と同じなのだが、母に似ている、と言われることがあまりなかった。しかし、子供の頃に、父の仕事の関係の人が「笑った顔がお父さんにそっくりやねぇ。」と言われたことがあり、そうななのかなぁ?と思ったことがあった。 私の父は、鹿児島県の出身で、祖父母はずっと鹿児島にいたのだが、最晩年になって体調の不安などから、子供(父や父の兄妹)がいる関西に引っ越してきた。そういうこ

    • フルート手ほどき雑記②

       随分前に、フルートを習い始めてから4年程のまでの楽譜を見てみると、大した書き込みが残っていないことに、気づきました。 吹奏楽部の子供達は、赤やら青やら蛍光ペンやらで”感情をこめて!”とかPP(ピアニシモ…ピアノP一つより更に音量を弱く)にぐりぐり丸印入っていたり、と気合と愛を感じる楽譜です。 一方、私はどの楽譜も、先生が書かれていることもありますが、自分で書いたのは、余程気になったところだけを、まる〇とかチェック✓とか、チラッと書いている程度。 なぜかというと、自分の頭に

      • フルート手ほどき雑記①

         楽器を演奏するきっかけは人それぞれだ思いますが、習い始めの内容も、千差万別。 吹奏楽部で先輩から手ほどきを受けたり、実際に個人レッスンを受けたり、家に楽器があったから吹いてみた、などなど。 私の場合は、以前書きましたが、個人レッスンからフルートを始めました。  フルートを始めた中学生一年生の冬、私の日々の生活には、フルートの練習が加わりました。 学校の吹奏楽部でクラリネット、ピアノレッスン、児童合唱団、公文(プリント沢山こなす、あの公文です)、そして、フルート。 マイペー

        • Intermezzo~間奏曲~③大人といういきもの-後編

           朝のホームルームで挨拶と連絡事項を伝えたY先生は、厳しい表情を崩さず、話を切り出しました。 「昨日、先生はね、U君と就職の面接に行ったの。」 U君は、眉毛は細く、坊主頭には、”剃り込み”も入っているのですが、授業も出席している普通の不良(?)という感じの生徒でした。 U君の方を見ると、なんとなく居心地悪そうだけど、前を向いて、先生が発する言葉を静かに聞いていました。 先生の話によると、地元のとある小さな会社の面接の為、先生とU君は会社を訪問をし、そこの社長さんとお話をした

          Intermezzo~間奏曲~③大人といういきもの-前編

           音楽の話からは横道に入りますが。  ピアノの先生の話を書いていたら、ふと、中学三年生の時の担任の先生を思い出しました。 三十数年前、私が通っていた公立の中学校は、市内18校のうち、勉強の偏差値は下から三番目ぐらい。テレビドラマ”三年B組金八先生”が小学生ぐらい?の頃だったので、”校内暴力”が全国的にあった(らしい)時代の少し後、ぐらいの中学生でした。 一時期よりは落ち着いたとは言え、毎年一回ぐらいは、私の通った学校の”事件”を、ニュースや新聞で見ることもありました。 テレ

          Intermezzo~間奏曲~③大人といういきもの-前編

          ピアノとレッスンと先生③b

           高校から大学に進学した一回生の前期は、家から通学していました。片道約3時間半、他人様からは”小旅行だねぇ”と驚かれる日々。 私の母校は、京都市内の御所のすぐ傍に校舎があるのですが、京都と奈良県との府境にも校舎があり、音楽学科はそちらで授業がありました。 当時、大学の付近はコンビニエンスストアすらない、田園風景が広がっている地域でした。 入学後のピアノのレッスンは、K先生。小柄な女性で、おそらく50代半ば?と思われるのですが、特に相性が良いとか悪いとかも思わず、淡々とレッス

          ピアノとレッスンと先生③b

          ピアノとレッスンと先生 ③a

           高校の音楽科に入学した話を前回書きましたが、ご存知ない方もいらっしゃるかもしれないので、あらためて補足を。 高校の音楽科や音大などの受験科目は、英語・国語などとは別に専攻楽器(私の場合はフルート)、副専攻楽器(ピアノ、ピアノ専攻の人以外全員)、ソルフェージュ(前回参照)があります。 現在は、もしかすると入試科目を工夫をされている学校もあるかもしれませんが、入学後も基本的なことは同じで、専攻楽器以外(ピアノや声楽)の試験も定期的にありました。  さて、そういうことなので、入

          ピアノとレッスンと先生 ③a

          ピアノとレッスンと先生②

           ピアノの M 先生は、小学生6年生から中学生にかけての頃に習っていました。レッスン内容も少しずつ濃くなっていった時期です。 バッハのインベンションでは、楽譜に”第一主題”など注意以外の書き込みが増えてきて、うむむ、と心の中で唸りつつ楽譜を見つめていました。 モーツァルトやドビュッシーなども弾いていましたが、私は、湯山昭作曲の”お菓子の世界”という曲集が好きでした。シュークリームやバウムクーヘン、甘納豆などなど、タイトル通りお菓子の名前をイメージされた曲が20数曲並んでいま

          ピアノとレッスンと先生②

          ピアノとレッスンと先生①

           フルートをやっていると、ピアノのレッスンもさぞかし楽しく通っていたのでは、と思われがちです。 もともと、義務感に追われるものは、学校も含めて好きではなかったので、家で好きな曲をマイペースにポロポロ弾いてるので十分でした。 以前、幼稚園の頃からグループで受講する音楽教室に通っていたことは書きましたが、小学校に入学後、1年生の途中ぐらいから、グループレッスンと平行して、個人のピアノレッスンに通うことになりました。 家では小さなオルガンで練習していたかと思うのですが、ある日突然、

          ピアノとレッスンと先生①

          Intermezzo~間奏曲~②私の名前

           唐突ですが。私の名は、”泰子”と書いて”よしこ”と読みます。 正直言って、この”泰”の字が”よし”と読めるというのを見たことがないので、ありきたりな読み方ではないことは確かです。 この十数年当たり前?になってきた、キラキラネームみたいに振り切った読み方だったら、珍しくてステキ!なんでしょうけど、”よしこ”自体があまりにもフツーで主張がないので、特に気に入っているとかもなく過ごしていました。 小学校の頃から、学級委員の任命式や表彰など、必ず”ヤスコ”と呼ばれました。子供心に

          Intermezzo~間奏曲~②私の名前

          ひと夏の経験、終わりました…

           文楽劇場のアルバイトで一番楽しみだったのは、自分のお昼休憩中に、上演中の公演を観ることでした(もちろん上の方から許可が出ている)。お昼にお弁当を食べたら、劇場フロアの関係者ドアから出て、空いている二等席の端っこの方にこそっと座り、15分か20分ぐらいですが、ほぼ毎日観ました。 歌舞伎の公演ですと、4段階ぐらい観劇料金がありますが、国立文楽劇場は、一等席が客席の8割、残りが二等席、という座席割です。当時、二等席完売はあまりなかった様?なので、座って観ることが出来ました。 ちな

          ひと夏の経験、終わりました…

          文楽劇場の夏

           大学を卒業した夏、文楽劇場の夏休み公演時期のアルバイトに行きました。仕事の内容などの条件は私にとっては何でもよくて、単純に、舞台関係何でも興味津々なので、楽屋の出入口から出入り出来る、ということだけでもワクワクしていました。 私が携わったのは、チケットの予約受付や販売、その他雑務。 当時は、スマートフォンはおろか、携帯電話も一部の人しか持っていない頃。当然、チケットは、お電話か劇場へ来て頂いて購入が当たり前の時代なので、文楽劇場の座席表を見せながら、”ここの赤枠の中からお選

          年の始めの和

           明けましておめでとうございます。新年もよろしくお願い申し上げます。  つい一週間程前には、クリスマスで盛り上がっていた人も、一年の始まりは、やはり日本のもの、昔から伝わる風習を準備して過ごしているのではないでしょうか。お正月飾り、鏡餅、お節料理、お雑煮…などなど。羽子板で羽根つきは、見かけなくなりましたが、凧揚げはされるお子さんもいるかな。 この時期は、聴こえてくる音楽も、尺八とお琴による”春の海”。 普段、尺八やお琴を聴かない方でも、耳にすると「あぁ日本だな」とか思うか

          Intermezzo~間奏曲~

           年の瀬ですね。12月は、クリスマス、お正月に向かって、華やかな飾り。で、そんな中、”冬至”が滑り込んできて、冬至当日の過ごし方がニュースなどで流れてきたりしますね。 ゆず湯にかぼちゃ…もしかしたら、地方によっても様々な風習があるかもしれません。 で、なんとなく私が育った家の食を、思い出したりすることがあります。 子供の頃は、誕生日に何を食べたい?と聞かれたら、鶏の唐揚げを大皿に盛って食べたい!とリクエストしていました。 テーブルの真ん中に、ど~んと唐揚げやサラダなどが一つ

          歌芝居 はじまり はじまり

           NHK朝ドラの「ブギウギ」は、かなり人気があるようですね。 私はテレビなし生活が長いので、朝ドラ以外もテレビ番組を見ることがないのですが、ネットの記事などで朝ドラは掲載頻度が多く、興味深く読んでいます。 笠置シズ子さんの人生ということで、OSKも注目度が高くなっていて、紆余曲折ありつつ存続しているOSK関係者皆様は、きっと喜んでいいらっしゃるだろうなぁ、としみじみしています。 私はOSKとなーんにも関係ございませんが(苦笑)、高校生の頃、宝塚歌劇にハマったことから、私の舞

          歌芝居 はじまり はじまり

          音楽つまみ食い②

           フルートのレッスンで、小中学生のお子さんと話をしていると、学校での合唱機会が少なくなったのでは?という気がします。まぁ高校生は、音楽の授業を選択しているかどうか、で違うと思われますが。 コロナの3年間は別として、それ以前から「学校で合唱とかあるでしょう?」と尋ねると、うーん、とちょっと考えて、あんまりない…という返事が返ってきます。 私ももちろん学校の学芸会などで合唱はありましたが、小学校の担任の先生が、授業とは別に、一年ぐらいかけて合唱指導したり、という年もありました。

          音楽つまみ食い②