弁護士の兼業作家について
弁護士が数が増えたためか、兼業作家が増えている。
一番有名なのは、元exが付くが新川帆立先生。
そして、現行で有名なのは五十嵐律人先生。
少し前の兼業作家としては中嶋浩行先生。
旧い人ですが佐賀潜先生(故人)
大御所として和久峻三先生(赤かぶ検事の人、個人)、
著作集はそれほど多くないですが法坂一広先生、
司法書士ですが姉小路祐先生辺りでしょうか。
皆様ミステリーの分類される方です。
司法ものはミステリと親和性が高く、
Why done it?
Who done it?
How done it?
などなどそれぞれの視点で作品は成立するでしょうね。
とはいえ、同じことをしても意味がないですし、私は弁護士として健全な健康状態で100%の執務に当たれた時間が短いですから上記の先生方と同じ土俵で戦うことは想定していませんし、何より私の興味はそこではないのです。
弁護士として関与する事件は、依頼者にとっては訴額に関わらず人生に大きな影響をもたらすことです。予防法務、訴訟法務に限らず、その人や会社の真髄に迫ることができます。
会社の経営者はたいていみんな必死ですし、個人の事件は人の人生がかかっています。そのような事件に対処させていただくうちに、人の重い部分を共有することができました。
重い事に当たったときの人間の機微というか、考えというか、そういうことはふわっとした物語とは一線を画したものになるのではないかと思いますし、そうしたいですねえ。
あくまで私が書きたい分野は純文学に属するものだろうと思います。というか分野に囚われない作品です。現在かいているものも、必ずしも弁護士が出てくるわけではないです。
弁護士の妙味は、人の真剣勝負にお手伝いできることです。
これからも鉄火場をお伝えできるように頑張りたいと思います。
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