英文解釈練習④
久しぶりの更新となります。多くの方がご覧になってくれていたとわかりましてので、これから毎日更新できるようにがんばります!
Vastly increased productivity will make possible much better standards of living and greatly reduce hours of work.
語彙
vastly : very much vastの意味がわかっていればOK
productivity 生産性
できる(?)ビジネスマンはカタカナ語で使うのが好き(笑)
greatly:very much
難なく訳せるのであれば、以下の2点を確認して問題なければ読む必要なし。少しでも苦戦したのであれば、読んでいただければ。
この文から学んでもらいたいことは2つ。
①andが何と何をつないでいるのか
②makeをどう考えたか
である。だいたい、偏差値で60に届かない学生はこの点の理解が不十分であると思われる。語彙は難しくないので、この2点を意識してもう一度考えてほしい。
①andが何と何をつないでいるのか
について。何と考えただろうか?
まずはandの後ろに注目。greatlyというlyの副詞があると気づくだろう。そうだとすれば、同じly副詞であるvastlyと考えられるかもしれない。しかし、
Vastly increased productivity
は主語の塊である。greatlyの後ろを確認すると主語はない、むしろreduceという動詞があることに気づくのではないか。そこで、動詞と動詞をつないでいると考えるほうが自然だとわかるだろう。
Vastly increased productivity will(かなり増加した生産性が) →S
will
make possible much better standards of living
and(VとVをつないでいる)
(greatly) reduce hours of work
Sが何かを作って、労働時間をへらすことになるだろう(無生物主語ということを学んだ人は、少し工夫するともう少しきれいな日本語にできると思う。ぜひ挑戦してほしい。個人的には無生物主語にはこだわらなくていいと考えている。)
ここで、make possible much better standards of livingのところが訳しにくいと感じた人は続きを見てほしい。
②makeをどう考えたか
makeは基本単語だが、いろんな意味があって非常に大切な単語の一つである。
英語が苦手な人はmake=作る。
英語がすこしわかってくると、make=させる>作る。
この差はかなり大きい。
make A B(VOC) の形で①AをBにするや、②AにBさせるの意味でつかわれることの方が多いことを忘れないでもらいたい。まれにAにBを作ってあげるのこともある(VOO)。文脈でわかるはず。
さて、今回はこれだけではない。
possible much better standards of livingの部分も難しい。これまで英語を学んできた感覚でもこれが一つのかたまりとは感じられないのではないか。英語はかたまりを意識することが非常に大切だ。
possible and much better standards of living なら1万歩譲って1つのかたまりとしていいだろう。possible とbetterという二つの形容詞がそのまま続くことは基本的にない。今回は、possibleとmuch better standards of livingはそれぞれ別物だと理解してもらいたい。
ちなみに、muchはわかるだろうか? これは比較級を強調する表現である。べつに訳さなくてもOK。比較や最上級を強調する表現はほかにも
farやa lot 比較→比較
by far やvery→最上級
がある。
もう1つ大事なところがあるがわかるだろうか?
make ABの時、Aが長いとバランスが悪いので、BAと逆になることもあると知っていることは大きな武器である。今回も
make much better standards of living possible
だとmuch better standards of livingの部分が長すぎてわかりにくくなる。そこで倒置をして
possible much better standards of living
としたのである。
直訳すると、
はるかによい生活水準を可能にする
以上。①と②をつなげば内容の理解はかのうであろう。
Vastly increased productivity will make possible much better standards of living and greatly reduce hours of work.
かなり生産性が増加したおかげで、かなりよくなった生活水準が可能となり、労働時間が減るだろう
テクニカルに訳してます。参考までに!
生産性について
少し前は生産性を高めろと声高に叫ばれていたが、最近では、生産性にこだわりすぎるのもよくないよねという風潮が感じられる。いいことだと思う。