英文解釈①
関西大学の過去問から。けっこう抜けている受験生が多いのではないかと思われるものをおさらい。現場志向で説明を残しておこうと思う。
I think , however, that , provided work is not excessive in amount, even the dullest work is to most people less painful than idleness.
この文をそのまま読めればそれでよい。これは下線部和訳問題であるので、きちんと文の構造を把握した上で丁寧に読んでもらいたい。
英語の基本はとにかくSとVなので、この文もしっかりそこから考えると、
I→S
think→V
that(接続詞)
provided work→S (与えられた仕事)
is→V
the dullest work→S
is→V
深く考えなければ、このように理解してしまうのではないか?
これは間違いである。
簡略化して記すと、
SV that SV SV
となる。これは、ルール違反である。基本的には接続詞や関係詞(の省略)などが考えられない場合に、SV+SVが続いてはいけない。
つまり、SV that SV SVと解釈をしてしまうと、明らかなあやまりである。
そうだとすれば、この文では接続詞に相当する語がないといけなと考えられる。
多くの受験生にとって、providedが接続詞の働きができるということを知らない、ないし忘れていることが多いのではないかと思われる。
provided≒ifと認識していいであろう。
つまり、
provided work is not excessive in amount
の部分は、
もし仕事が、量において適切(過剰じゃない)なら
と訳しておけばよい。
あとは、基本的なレベルと思うので訳をするのもそうそう難しいものではないのではないか。
和訳
I think , however, that , provided work is not excessive in amount, even the dullest work is (to most people) less painful than idleness.
しかし、もし仕事が、量において適切(過剰じゃない)なら、もっともつまらない仕事でさえ、たいていの人にとっては仕事がない状態ほど苦しくはないと私は思う。
ちなみに、この文ではto most peopleというカタマリVとCの間に入ってみにくくなっているので、( )にしておくと読みやすくなる。
providedには接続詞で、もし~ならって意味があると覚えるよりも、文の構造を把握して、providedには接続詞があったのと思い出せるようにしておけばよいと思う。as long asにも同じ意味がある。
語彙
excessive: too much or too many
amount: a collection or mass, especially of something that can be counted
even: used to show that something is surprising, unusual, unexpected, or extreme
dull: not interesting or exciting in any way
idleness: the state of being without work
ちなみみに、idleの名詞系がidlenessということは説明不要であろう。アイドルはidleとidolがあるので注意。
idle: ①not working, or being used ②without any particular purpose
idol: ①someone who is admired and respected very much
②a picture or object that people pray to as part of their religion
後者がみんなが思い浮かべるアイドル。
なお、速単、シス単、ターゲットなどの単語帳を勉強していて、日本語がなんか使いにくい、意味がわからないと感じたら、英英辞典を引くといいかもしれない。