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【恐怖】エドガー・アラン・ポーの魅力
The Murders in the Rue Morgue(モルグ街の殺人)やThe Fall of the House of Usher(アッシャー家の崩壊)を執筆したEdger Allan Poeの最大の魅力について紹介します。
それは、ゴシック小説特有の曖昧さが引き起こす恐怖です。
本題に入る前に、なぜ曖昧さが恐怖を掻き立てるのでしょうか。なかなか言語化するのが難しいので、想像してみてほしいです。
例えば、ホラー映画で一番怖いシーンは、お化けが出てくるか出てこないかはっきりしないシーンですよね。主人公とその後ろに焦点が当たったり、BGMが突然大きくなったり小さくなったり、幽霊が出そうで出てこない、あのはっきりしないシーンが一番心臓をドキドキさせますよね。
このように、曖昧さは人間の想像を膨らませて恐怖を感じさせます。
19世紀の時代背景
19世紀アメリカは、科学技術の発達に伴い、説明できるものとできないものが両方存在する時代でした。例えば、ダーウィンの進化論では人間はサルから進化したと主張され、少しずつ説明できなかった事象が証明されました。しかし、まだまだ未知の物事は存在していました。
だからこそ、ポーの小説に起こる、科学では証明しきれない曖昧な現象が、人々の恐怖を駆り立てたのでしょう。アッシャー邸の崩壊は、科学では説明できず、当時の人は現実に起こるかもしれないと信じていたことでしょう。
そのような時代背景も相まって、説明できない不可思議なことが起こるポーの小説は、人の目に魅力的に映ったのではないでしょうか。
(エドガー・アラン・ポーの肖像画 画像wikipediaハイパーリンク)
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