精神病の正体と精神科医の犯罪 11 〈最先端研究が暴く不都合な真実〉
第1章 精神病の正体 その11 思春期と精神病
魔の17歳
思春期が難しい年頃であることは誰でも知っています。それは精神が過敏、不安定になって過剰な反応を引き起こしてしまうことが多くなるからです。精神病とも深い関りがあります。
どうしてこんなことが起きるのか考えた事はあるでしょうか?大人になる階段を登っているから、ホルモンがのバランスが崩れるから・・・それが精神に影響を与えるのはなぜなのでしょうか?
生物はいつか親離れし独立していきます。これは脳がそうなるようにプログラムされているからで「生涯で最大のOSのバージョンアップ」が起きているからです。
バージョンアップには古いOSをアンインストールする必要があります。親を最も信頼し守ってもらっていた精神を捨て、一人立ちする為の新しい精神をインストールする過渡期が思春期であり精神の空白が生じてしまうのです。
アンインストールはGABAによる前頭葉シナプスの刈込によって行われますが司令塔はCRHではなく性ホルモンだと考えられます。思春期が異性への興味や性欲と同時進行するのはそのためだと思われます。
つまり、司令は違えど統合失調症と似た現象が現場では起きているということになります。怒りっぽくなったり、こだわりが強くなったり、似ているようにも思ますね。
男性の場合「魔の17歳」という言葉があります。思春期でも17歳が最も不安定と言われ腫れ物に触るような経験をされた親御さんは多いでしょう。
これは「発情期」にあたるからだと私は考えています。動物のオスが発情すると攻撃的になり危険だと言われることはご存知の方も多いでしょう。発情期にオスはメスを巡って争うことを想定し、理性や社会性を抑え本能や攻撃性を優先するようにプログラムされているのです。シナプスの刈込はピークに達します。
男性の統合失調症発症率が最も高いのは15〜24歳と言われています。ただでさえシナプスの刈込が過剰に起きている時期にもし強いストレスが重なったら統合失調症になるのは当たり前ということです。
女性と精神病
今では差別やハラスメントと言われてしまいますが、一昔前まで「女性はヒステリーで精神が不安定」と言われていました。あえて言わせていただくと、これは一つの事実であってどうしようもない「性差」だと思われます。
生理周期に伴う精神の異常
個人差はありますが生理が近づくとイライラしたり神経が過敏になります。ホルモンのバランスが崩れるからと言われてきたこの現象は、シナプスの情報伝達が一時的に制限されることで統合失調症と似た現象が起きることによるものです。
これも原因は性ホルモンであり「発情期」にあたる変化です。排卵日にあたる時期に最も強く現れることがその証拠になるでしょう。メス猫を飼ったことのある人はその時期にどうなるかよくわかると思います。
発情期には子孫を残す為に理性や社会性を放棄して本能を優先するようにプログラムされているのです。そうしないと絶滅してしまいますから仕方ないのです。動物と一緒にするなと言われるかもしれませんが人間もその定めから逃れられないのです。
産後うつ
女性の場合統合失調症の起きやすい年齢が25〜34歳と言われています。どうして男女差があるのでしょう?思春期が異なるというのはおかしな話です。
よく考えてみるとこれが出産期にあたることがわかります。出産後に精神が不安定になることはよく知られていて「産後うつ」と呼ばれています。どうしてこのようなことが起きるのでしょうか?
育児にかかりっきりになって社会との接触が減り、不安や孤独感・疎外感が募ることが原因では?とされてきました。もちろん不安や孤独感がある事自体は事実ですがそれが根本的な原因ではありません。
子連れの熊は危険
クマはもちろん怖い動物ですが子連れのクマは気性が荒くなり特に危険だと言われています。子育て期の母親は何よりも子どもを守ることを優先するよう精神がプログラムされているからです。
お分かりでしょうか?人間も同じなのです。子育て期にはCRHではない別の司令塔がGABAを過剰分泌させ前頭葉シナプスを刈り込んでしまうのです。かなり長期間続きますのでうつではなく軽度の統合失調症であり、この時期にストレスが加わることで簡単に統合失調症が発症してしまうのです。
更年期障害
閉経期になるとまた精神が不安定になります。これは生理周期をコントロールしていた性ホルモンの分泌が少なくなる為で、それに慣れるまで司令のエラーが起きてしまうからだと考えられます。この時期に統合失調症発症の小さなピークがあることがわかっています。結局女性は一生性ホルモンに振り回されてしまうことになりますね。
本能と社会性のバランスを取り持つために変化していく精神ではありますが、このような厄介なシステムを誰が作ったのでしょう?
皆さんがご存知の概念とは大きく異なると思われますが、少なくとも合理的で全てのつじつまが合うことはご理解いただけるはずです。
精神病の正体と精神科医の犯罪12に続く
*この文章は「悪魔の処方箋」を加筆、再構成したものです
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