はきだし

頭がたくさんの色々で溢れているときそれを言葉で説明できない。自分の中には塊として確かにあるけれどそれを言葉として説明できない。喋るときは頭を限りなく空っぽに近い状態に持っていかないといけない。するとようやく言葉として口から出せる情報量になる。その場ではいい感じに相手も楽しそうで私も嬉しい。頭から消した色々は消えたわけではなくしまっただけ。常に頭を空にすることもできるようにもなったけれどそれを続けていると虚無感というかそれに近いものがでてきたりするけれどそれも消しちゃうから問題はないと思う。目の前で起きていることにただ反応する器になった感じ。幸福というものも薄いと思うが同時に苦しみというものも薄いのかなと思う。頭を空にすることをやめてみたらすごい幸せを感じたりする。同時に凄く苦しくもなったりする。幸せも苦しみも同じ神経回路が関わっているんだなって実感する。空にすることでしか感じれないこともある。空にすることで感じれなくなることもある。言葉というのは不便だと思うけど便利だと思う。言葉に直すことで世界はシンプルになる。誰かの脳みそを追体験できたとしてもそれを自分自身が理解するためには自分の脳内の回路でその誰かの脳みそで起きていることを再現しなくてはいけないのだろうけれどそんなこと可能なのかな。そのうち可能なのかな。誰かが誰かを本当に理解する日がきたら幸せかなあ。どうかな。cの世界。

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