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認知症のお話し2

前回「認知症」の総論を簡単にご説明しました。
前回のお話はこちら

https://note.com/calm_azalea79/n/n5656a1a8d8b3?sub_rt=share_pw

中核症状のように脳の不可逆的変化については医学の範疇になってきますので一旦横に置かせてください。
周辺症状の部分は環境要因や心理的背景などが大きく関わります。

環境要因はどのようなものかというと、
当事者にとって
どういった場所で過ごすか?
どの様な人が関わっているか?
ということになるかと思います。

特に場所
ふと気づいたら全く馴染みのない場所にいたらどう感じるでしょうか?
想像してみると怖いですよね

もともとそういうことに耐性があったとしても
不慣れな場所で、自分の判断力に不安があることが重なると
なかなか大変な事態です。

「なじみのあるもの」「なじみのあるひと」
つまりわずかな記憶を辿って拠り所にになるものを
探ろうとするのはごく自然な流れです。

ただ、外から見た人にとってはその拠り所が見えないモノなので
突発的、衝動的に動いているように見えてしまう。
これが前回お話しした「認知症」でおかしな行動をする人
に見えてしまう一因であると考えられます。

介護現場では周辺症状を悪化させないよう、環境を整えたり
ご家族からご本人の歴史を聞いたりして
できるだけご本人の不安を増悪させない取り組みをしているところが
増えてきました。

中核症状の悪化→不安や心理的不安定→周辺症状の悪化
→行動の抑制→中核症状の悪化→さらなる周辺症状の悪化

という負のサイクルをできるだけ軽減していくために
環境を如何に整えるか?
がとても大切だといえます。

周囲がどうしてこの人はこう動くのかな?
と考えることから理解への一歩になるので
その人への「関心」が肝要とも言えますね

ご家族のお悩みや方向性の確認など
迷った際にはお気軽にご相談を

https://l50ya.hp.peraichi.com


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