コミティア150出張編集部レポ（2024）

こんにちは、漫画家のまきのです🐏✨
先日、1年ぶりにコミティアに行ってきました💨

直前まで迷っていたので、カタログは買えず、現金もなく、ましてや出張編集部用の準備もしていないという、かなりのぐだぐだっぷりでした……。
でも行ってよかったです！😊

コミティアに一般参加するのは、今回で2回目。
1回目のレポは漫画をXにあげておりますが、まだ前編しか描けていないので、後編が描けたらこちらでもまとめて記事を描くつもりです💪

（前編はこちら⤵️）

x.com

前回、ここでも公開している壁パン漫画と、二次創作（ドラゴンボール）を持参しましたが、今回はデビュー作の読み切り「はるちゃんは事案されたい！」と、Vライバー事務所様から依頼を受けて描いた漫画2本を用意。
依頼を受けて描いた方は、提示されたプロットでネーム切って描いたものなので、こういう絵柄も描けます！という参考に。
とにかく、何らかの形でお金をもらうことができた作品を詰めて、ファイルを作りました。
（紙に印刷した漫画は、100均とかで売ってるクリアホルダーに入れていくと、雑誌ぽくなって読みやすいし、くしゃくしゃにならず取り回しも良くなります！オススメ😊）

持ち込み先は、行ったことのないレーベルにすることにしました。
前回は事前に東西先生の「マンガ進路相談室」で持ち込み先をしぼっていたおかげで迷いませんでしたが、今回は自力で選択。
新しいご縁を、というよりは、全力で描いた作品を他の編集さんにも見ていただいて、漫画力をアップしたい！客観的な自分の実力を知りたい！というのがメインの目的でした。

イベント自体は最大規模ということでかなり混んでましたが、出張編集部の混み具合は以前と変わらなかった気がします。
常に立ち並びができてて人気なのは、ジャンプ、サンデー、アフタヌーンあたり……この辺は毎回人気です。
前回行った時は、バンチさんも人だかりができてました。
同じ出版社さんでも、紙やWebとレーベルが色々あるので、どれにするか決めていった方がいいと思います。
でないと私のように、無駄にうろうろしてしまいます……違いのわからない人間🙃

それでも13時近くからまわりはじめて、今回は4社回ることができました🌟
システムには慣れたものの、緊張は前回より上。
手癖で自由に描いた壁パンや二次創作と違って、今回のは自分なりに商業意識して描いた作品なので、これが酷評だったらしんどいなあという恐怖心が……。

しかし怖くても、戦わないと先に進めない。
そう思って頑張りました🥲⚔️

「ラブコメをもっと面白く描くにはどうしたらいいか」
「自分の描きたいラブコメに需要はあるのか。戦える題材なのか」
どのレーベルでも大体↑のことを聞いてみました。ちなみに私の描きたい（得意なものでもある）ラブコメとは、コメディ要素の強いラブコメです。
あと、おにロリ😙✨

以下、出版社名を伏せて書いていきます。
ざっくりとですが、出張編集部ってこんな感じ、というのが伝われば幸いです🍀

---

1社目
まずは、20代女子が主なターゲット層と思われる少女誌。
「ラブコメとは何を楽しむためのものなのか」ということと、参考になる改善点を色々教えていただきました。
なかでも意外で嬉しかったものが、コメディに関して「もっと振り切っていい！」というアドバイスでした。
今までのコンペの講評で、「ラブコメの皮をかぶったコメディ」というのがあって、以来コメディ部分に力を入れるのが怖くなっていました。
でもこう言っていただけたということは、今回持っていった作品は、ちゃんとラブコメが描けているんだな、あの頃から成長できたんだな、と思い、感慨深く🥲
目標となる作品も教えていただいたので、これから勉強したいと思います💪
おにロリに関しては、年齢差をもう少し縮めてほしい……とのことでした🫠

2社目
次は小学生向け少女誌。
年齢的に場違いだと思い、以前は選択肢に入れていなかったのですが、考えてみたら私はすぐ小学生〜中学生の女の子の主人公を考えてしまうので、ワンチャンあるかも…？🤔と。（図々しい）
結果、主人公とストーリー展開に関しては、問題ないとのことでしたが、当誌での掲載を前提に講評すると、主人公について、もっと低年齢層の子に刺さるデザインにすることと、相手の男子との年齢を近づけることが必要、とアドバイスをいただきました。
なるほど……おにロリを少女誌に載せるのはなかなか難しいようで🥺

3社目
女性向け男性向け総合投稿サイトを運営しているレーベルに行ってみました。
ここでは「話の筋は少女漫画だけど、コマ割りや描き方が少年漫画寄り」という、私自身もやもやしている部分が見事見抜かれてしまい……😨
頑張って少女漫画に寄せていますが、元々長らく少年漫画の二次創作をしていたので、なかなか寄せきれない悩みがありました。
言ってないのにわかるの、さすがです😣
最近は男性女性の壁がなくなってきているので、気にならない人は気にならないけれど、それでも初めのうちはどちらかに振った方がいいとアドバイスをいただきました。
確かに……実際、今お世話になっているところでも、男性向けか女性向けか意識しましょう、と言われています。
ジャンルというのは、描き手が思う以上に、売る際には重要なファクターだそうで。
（読者はジャンルから探すし、アプリもそのような仕様になっている）
なので、私みたく「女だけど少年漫画の方が読むし好きだし描きたいなあ。でも少女漫画みたく雰囲気要素も入れたいなあ」という境目ゾーンの人は、合う場所を見つけるまでちょっと大変なようです😞
（ベテラン漫画家さんは、既に売れてるのでジャンルレスでも許される）
しかし漫画自体はとても良いし面白い、と言っていただき、名刺をいただけました…！😭✨

4社目
この時点で15時近かったので、最後に思い切って混んでるレーベルにも行ってみるかと、大手少年誌系列のところに並んでみました。
ほとんどのブースが２つの机に編集さんが1人ずつ、という感じでしたが、ここは６つの机に編集さんが10人で対応していて、それなのに立ち並びが絶えず、すごい活気でした。
持ち込みって、作品の出来もさることながら、自分の感性に共感してくださる編集さんに見てもらえるかも、かなり重要な要素だと思っていて……。
どの作品も一定の基準で見てくださるとはいえ、それを越えた際の最後の一押しは好みだと思うのです。
でもここは努力ではどうしようもない😞
今回は、運が良かったと思います。
整理券が超キリの良い100番だったので、なんかいいことあるのでは！とうっすら期待していたら、こういうの好きです😊という方に見ていただけました😭✨
やはり主人公と相手の年齢はもう少し縮めた方がいいとのことで、少年誌でもおにロリの厳しさを知りましたが、最後に名刺をいただけました…！🥲✨

--------------------

以上、描きたいラブコメの可能性と、より面白く描くためのアドバイスをいただき、勉強になりました！
新しいご縁もあって嬉しかったです☺️💓

デビュー作にはその時点で描ける全力を詰めたつもりでしたが、今回いただいた講評をもとに改めて見返してみると、まだまだ改善の余地あるな、と思いました。
ネガティブな感想ではなく、「伸び代がある」「今ならもっと面白く描けそう」というポジティブな発見🌟
次に活かします！💪🔥

でも、全年齢おにロリを商業で布教する難しさも改めて知りました🥺
少年漫画と少女漫画のラブコメは、年齢近いのがセオリーなようで。
ただ、これに関しては別方面で少し希望を示していただいたので、とりあえずそっちに向かって掘ってみます💪

「とりあえずその時の全力で描き、講評でめためたにされ、また這い上がる」

デビューまでの1年間、この繰り返しでした。
意識してたわけじゃなく、漫画家になる夢を叶えるためにそうせざるを得なかっただけですが、これってサイヤ人の強くなるシステムに似てますね…！
DBファンとしては嬉しいシンクロ✨🕺

noteを始めたとき、「漫画を描くのに役立つことを書いていく」と言いつつ、余裕がなさすぎて放置状態になってしまっていて、有限不実行になってしまっていました🙇
なのでせめて、効果のあったことを振り返って書こうと思いましたが、一番役に立ったのは、この「続ける」ということだったと思います。
あと、セリフは少なく、キメゴマ作る、誰に面白く思ってほしいか考える、というのが描く際に意識したところでした。
みっつめはずっと苦手です🥺難しい……

長い文でしたが、ここまで読んでいただき、ありがとうございました🙇
これから出張編集部行ってみようかな、という方や、漫画家を目指している方のお役に、少しでも立てれば幸いです☺️