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習得にかかる時間のお話

『10000時間の法則』という言葉があります。

「何かを習得するのに1万時間の練習が必要である」という説のこと。

Ten thousand hours is the magic number of greatness.
(訳:1万時間とは、偉大さを示すマジックナンバーなのだ)

マルコム・グラッドウェル氏の著書
『天才! 成功する人々の法則』

こちらが元になっています。
要するに『10000時間がんばれば、その道のトップレベルになれる』ということですね。

卓球のオリンピック代表だった水谷選手も
「1万時間練習してから質問に来てください」と言ってます。

なるほど、実際に成し遂げた人が言うと重みが違いますね。


だがしかしですよ。
そこまでのレベルに達したいわけではない大多数の一般人にとって、10000時間というのは現実的なんだろうか? と思うわけですよ(屁理屈)。

そこで次に考えられるのが、1000時間の法則
10000時間の法則がトップレベルに達するまでの時間だとすると、1000時間は中級者・セミプロレベルに達するための時間ということ。

どうでしょう。
グッと現実的になってきた気がしますね。
1日1時間の練習・学習だとして、約3年ほどがんばれば、なかなかのレベルに到達できるという寸法です。


「いや、そこまでも続かないんだけど……」
そんな人におススメしたいのが、20時間の法則
「とりあえずできるようになるレベル」でしょうか。

現実問題として、「とりあえずできるレベル」になれば、大体のことは問題ないと思うんですよ。

自分がその目標に本気で取り組む気持ちがあるかどうか、という目安にもなりますし、そのまま続ける気があれば、さらに練習を重ねて上を目指せばいいわけですしね。



話は少し逸れますが。
先日知人が脳梗塞で倒れたんです。
早期発見の甲斐もあって無事に手術も終わり、リハビリに進みます。

脳梗塞の場合、最近では3ヶ月程度の入院が平均とのこと(症状により、最大6か月)。

ですが、その人は1か月で退院しました。

ほぼ問題なく、普通に日常生活を送っています。
(多少、手指にしびれが出る程度)

その人によると
「他の人は、リハビリの時間にしか動かしてない。
 あれじゃあ良くなるものも良くならない」
とバッサリ。
※医師の指導の下で行うため、個人差はあります

実際、どんどん回復していく姿を見た周りの人が
「わたしもやってみようかな……」
とリハビリをがんばった結果、自分の回復ぶりに驚くこともあったそうです。


競泳の池江璃花子選手が大学を卒業するニュースもありました。


こんな話を聞くと、
「ちょっとだけ、がんばってみようかな……」
と背中を押されるんですよね。

飽きっぽく諦めやすいわたしだけど、
とりあえず20時間だけ、真剣に向き合ってみるのも良いんじゃないかと、思ったのでした。

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