『涙活』って中々奥が深い…と思った話
『涙活(るいかつ)』なるものがあるそうで。
「泣きソムリエ」がいたり、「落語」ならぬ「泣語(なくご)」があったり、涙活の講座が開催されていたり……と、様々な活動があるようです。
いろいろあるなぁ。おもしろーい。
わたしは油断するとすぐに涙目になります。歳のせいかな……なので、あえて自分から近づくことはしてなかったんですよ。
赤ちゃんを見て「かわいい…小さい…癒される…」と言って涙目になり、小さいお子さん方が一生懸命お遊戯などを頑張っている姿を見ては「めっちゃ真剣にやってる…健気だ…」と涙目になり、どこかの誰かが上司だか先輩だかに怒られて小さくなりながらも頑張っている姿に「負けるな…頑張れ」と思っては鼻がツンとし……例を挙げればキリがないくらいあります。
特に、フランダースの犬と南極物語とハチ公物語は、いつ来られても準備万端なくらい泣けます。
そんななので、あまり「号泣必須」とかいう物語には近寄らないようにしてたんです。確実に泣くし。泣くのって意外に体力つかいますしね。
だけど、うっかり見てしまった今期のドラマ『silent』。まぁ泣かせに来てます。本当に上手。微に入り細に入り、丁寧な描写が心臓わしづかみですよ。みんな優しくて、お互いを思い合っていて、それぞれの気持ちが分かる。共感してしまう。あらすじや感想を読んでるだけで、映像が思い出されて目頭が熱く……
【主成分:優しさ】ってワードまで飛び出しましたよ。バファリン超えましたね。
素晴らしいことに、このドラマは脚本がオリジナルなんですよね。昨今の、漫画や小説原作・原案のドラマばっかりの風潮には食傷気味だったので、「まだまだやれるじゃん」と勝手に興奮してます。
何目線なのか知らんけど。
煽られた「号泣確実」の物語(小説や映画も含む)って、正直言ってハズレも多いんですけど、これにはやられました。
小説やドラマなどで、いろんな立場や環境の登場人物の視点に立って疑似体験をすることで、共感力が高まるらしいです。
今、視聴者みんなが感動して泣いてるってことは、それだけ共感力が高まっているということにもなるんですよね。
それもまた涙活の一つの功績なのかも、なんて思ったのでした。