「それなりに」で、だいたい何でもうまくいく
お正月になると、いつも思い出すCMがあります。
故樹木希林さんが出演されていた、富士フイ◯ムの内容です。
「美しい人はより美しく、
そうでない方はそれなりに」
当時は、コミカルな演出も相まって「おもしろーい」だけの感想しかありませんでした。
でも今になって思うと、深くて良い言葉だなぁとしみじみ。
たった一語「それなりに」を語尾につけるだけで、肩の荷が降りた表現になるんですよ。
例えば、
「毎日noteの更新がんばるぞー」
「毎日noteの更新がんばるぞー。それなりに」
「よし、気合い入れて部屋の掃除するぞ」
「よし、気合い入れて部屋の掃除するぞ。それなりに」
とかね。
どうでしょう。
途端に、力が抜けた感じになりませんか?
最初は、やる気に満ち溢れた「やるぞー!」で良いんです。
立ち上がるために勢い付けるのも必要でしょうからね。
でも、それがずーっと続くとキツくなります。
そこで休憩するなり目標を変えるなり、臨機応変に対応できるなら良いんですけどね。
そうでない、所謂『真面目な人』は、そのままがんばっちゃうんですよね。
もしそのまま無理してがんばったとして。
心がポッキリ折れちゃったり、
「やっぱりダメだ……」って諦めちゃったりしたら、もったいない。
そこで、「それなりに」ですよ。
「やるぞー! それなりに」
であれば、ほど良い力加減でできそうな気がしてきませんかね。
あとね、自己肯定感が低い人にこそ、取り入れて欲しいと思ってるんですよ。
何のことかと言うと、自己肯定感が低い人って、
と言うような特徴があって。
一言で言うと、柔軟性に欠けるわけです。
そんな人にね、自己肯定感を高めるワークの一つ
『鏡を見て「私は自分のことが大好きです」と言う』
のをやれと言っても、難しくて出来ないんですよね~。
気分にも左右されますし。
そこで魔法の呪文「それなりに」ですよ。
この言葉を語尾につけるだけで、言える様になります。
「私は、自分のことが大好きです。それなりに」
これなら無理なく言えるはず。
不思議なことに「それなりに」は、現状の自分に見合うレベルに合わせてくれる効果があるんですね。
だから気負う必要がなくなって、自然体でいられるわけです。
「それなりに」を語尾につけると、失敗しても気にならなくなるのも大きいかな、と。
だって
「やってみようかな。それなりに」だったら、「失敗しちゃダメだ」の気負いなんて全く感じないでしょ。
「なんとな~く、かる~く」できる。ラク。
そんでもって、失敗しても怖くないなら、何でもできますもんね。
そんなわけで、今年、いろいろとチャレンジしてみたいことはあるんですけど、それらのすべての語尾に「それなりに」をつけてやってみようと思います。
お試しあれ。