労務担当者必見!労働法規の基本を徹底解説
こんにちは!SalesBox株式会社です!様々な企業の採用・労務のお手伝いをしてきた経験を生かし、皆さんの問題解決の一助になるような情報を毎日お届けしています!
今回は「労働法規の基本」に焦点を当てて解説します。
労務担当者として、労働法規は避けて通ることができない重要な知識です。しかし、労働法規は膨大で複雑なため、なかなか全体像を把握するのが難しいですよね。
そこで今回は、労務担当者として知っておくべき労働法規の基本について、わかりやすく解説します。
労働基準法の基本
労働基準法とは、労働者の労働条件の最低基準を定めた法律です。1947年に施行され、労働者の安全・健康の確保、労働時間の適正な制限、賃金の適正な支払いなど、労働者の権利と利益を守ることを目的としています。
労働基準法の目的
労働基準法の目的は、次のとおりです。
労働者の生命、身体および健康を保護すること
労働者の労働条件の改善を図り、労働者の福祉を増進すること
労働者の地位の向上を図り、国民経済の発展に寄与すること
労働基準法の基本的なルール
労働基準法には、さまざまなルールが定められています。その中から、労務担当者として知っておくべき基本的なルールをご紹介します。
労働時間
労働基準法では、1日の労働時間の上限は8時間、1週間の労働時間の上限は40時間と定められています。また、残業時間の上限は1週間で45時間、1カ月で360時間と定められています。
休憩時間
労働時間が6時間を超える場合は、45分以上の休憩時間を与えなければなりません。8時間を超える場合は、1時間以上の休憩時間を与えなければなりません。
休日
労働基準法では、労働者に毎週1日の休日を与えなければならないと定められています。また、年次有給休暇は、労働者が1年勤務した時点で10日、2年勤務した時点で11日、3年勤務した時点で12日と、勤続年数に応じて付与されます。
賃金
労働基準法では、労働者は、使用者の指揮命令に従って労働した場合には、使用者から賃金を請求することができると定められています。また、最低賃金法では、労働者に最低賃金を支払わなければならないと定められています。
労働基準法の重要性
労働基準法は、労働者の権利と利益を守るために重要な法律です。労務担当者は、労働基準法の知識を身につけることで、労働者の権利を守り、労働環境を改善することに貢献することができます。
労働基準法の知識を深めるために
労働基準法の知識を深めるために、以下の方法があります。
労働基準法の条文を読み込む
労働基準法の解説書を読む
労働基準法の講座を受講する
また、労働基準監督署や労働基準局のウェブサイトでは、労働基準法の解説やリーフレットなどが公開されていますので、参考にしてみてください。
労働基準法の知識を活かして
労働基準法の知識を活かして、以下のことに取り組むことができます。
労働契約の締結や労働条件の変更
労働時間や休日の管理
賃金の計算や支払い
労災の防止
労働基準法の知識を身につけて、労務担当者として活躍しましょう。
労働安全衛生法の基本
労働安全衛生法は、労働者の安全と健康を確保するために定められた法律です。1972年に施行され、労働災害の防止、労働者の健康の保持増進、労働環境の改善など、労働者の安全と健康を守ることを目的としています。
労働安全衛生法の目的
労働安全衛生法の目的は、次のとおりです。
労働者の生命、身体および健康を保護すること
労働者の安全と健康を保持増進すること
快適な職場環境の形成を促進すること
労働安全衛生法の基本的なルール
労働安全衛生法には、さまざまなルールが定められています。その中から、労務担当者として知っておくべき基本的なルールをご紹介します。
危険防止措置
労働安全衛生法では、事業者は、労働災害を防止するため、必要な危険防止措置を講じなければならないと定められています。具体的には、以下の措置が定められています。
* 作業方法や設備の改善
* 労働者の教育・訓練
* 安全衛生管理体制の整備
労働者の健康管理
労働安全衛生法では、事業者は、労働者の健康管理を行うため、必要な措置を講じなければならないと定められています。具体的には、以下の措置が定められています。
* 健康診断の実施
* 健康指導の実施
* 有害物質のばく露防止
労働環境の改善
労働安全衛生法では、事業者は、労働環境を改善するため、必要な措置を講じなければならないと定められています。具体的には、以下の措置が定められています。
* 労働者の過重労働の防止
* 騒音・振動・粉塵などの有害物質のばく露防止
* 快適な職場環境の形成
労働安全衛生法の重要性
労働安全衛生法は、労働者の安全と健康を守るために重要な法律です。労務担当者は、労働安全衛生法の知識を身につけることで、労働者の安全と健康を守ることに貢献することができます。
最低賃金法の基本
最低賃金法は、労働者に対して最低限の賃金を保障するために定められた法律です。1959年に施行され、労働者の生活の安定と向上、国民経済の発展に寄与することを目的としています。
最低賃金法の目的
最低賃金法の目的は、次のとおりです。
労働者の生活の安定と向上を図ること
労働力の需給の均衡を図ること
国民経済の発展に寄与すること
最低賃金法の基本的なルール
最低賃金法では、都道府県ごとに最低賃金を定めています。最低賃金は、労働者が1時間に労働した場合に最低限支払われる賃金です。
最低賃金は、毎年、厚生労働省が都道府県ごとの最低賃金審議会が作成した建議を踏まえて、告示によって定められます。
最低賃金法の重要性
最低賃金法は、労働者の生活の安定と向上に重要な役割を果たしています。最低賃金が定められていないと、労働者は低賃金で働かざるを得ず、生活が苦しくなったり、労働意欲が低下したりする可能性があります。
また、厚生労働省のウェブサイトでは、最低賃金法の解説やリーフレットなどが公開されていますので、参考にしてみてください。
最低賃金の適用範囲
最低賃金は、すべての事業場に適用されます。ただし、以下の場合には、最低賃金を適用しないことができます。
試用期間中の労働者
短時間労働者
特定の業務に従事する労働者
最低賃金の違反
最低賃金を下回る賃金を支払った場合、事業者は、6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金に処せられます。
労務担当者として、最低賃金法の知識を身につけて、労働者の生活の安定と向上に貢献しましょう。
その他の労働法規
労働基準法、労働安全衛生法、最低賃金法のほかにも、労働者の権利や利益を守るために、さまざまな労働法規が定められています。
ここでは、労務担当者として知っておくべき、その他の労働法規について、簡単に解説します。
労働契約法
労働契約法は、労働契約の締結、変更、解除などのルールを定めた法律です。1998年に施行され、労働契約の自由化を図ると同時に、労働者の権利を保護することを目的としています。
労働契約法の基本的なルールは、次のとおりです。
労働契約は、原則として、自由に締結することができる。
労働契約は、労働者の合意があれば、自由に変更することができる。
労働契約は、労働者の合意があれば、自由に解除することができる。
労働組合法
労働組合法は、労働者が労働組合を結成して、団体交渉や争議を行うための権利を保障する法律です。1949年に施行され、労働者の団結権や団体交渉権を保障することにより、労働者の地位向上と労使関係の円滑化を図ることを目的としています。
労働組合法の基本的なルールは、次のとおりです。
労働者は、自由に労働組合を結成することができる。
労働組合は、団体交渉の権利を有する。
労働組合は、争議の権利を有する。
男女雇用機会均等法
男女雇用機会均等法は、男女によって差別することなく、均等な雇用機会と待遇を保障する法律です。1986年に施行され、男女間の格差を是正し、男女共同参画社会の実現を図ることを目的としています。
男女雇用機会均等法の基本的なルールは、次のとおりです。
事業者は、男女によって差別することなく、均等な機会を与えなければならない。
事業者は、男女によって差別することなく、均等な待遇を与えなければならない。
それぞれの労働法規の重要性
労働基準法、労働安全衛生法、最低賃金法は、労働者の基本的な権利と利益を守るために重要な法律です。これらの法律を理解し、適切に運用することは、労務担当者として必須のスキルと言えるでしょう。
また、労働契約法、労働組合法、男女雇用機会均等法は、労働者の権利や利益をさらに充実させるための法律です。これらの法律を理解することで、労働者の権利を守り、労働環境の改善に貢献することができます。
まとめ
労働法規は、労働者の権利と利益を守るために定められた法律です。労務担当者として、労働法規の知識を身につけることは、労働者の権利を守り、労働環境の改善に貢献するために不可欠です。
これまで、労働基準法、労働安全衛生法、最低賃金法、労働契約法、労働組合法、男女雇用機会均等法の6つの労働法規について、その概要と基本的なルールを解説してきました。
これらの労働法規を理解することで、労働者の権利と利益を守るためにできることが見えてきます。
例えば、労働基準法では、労働者の労働時間や休憩、休日、賃金などのルールが定められています。これらのルールを理解することで、労働者が過労や長時間労働に陥ることを防いだり、労働者が生活を安定して送れるようにしたりすることができます。
また、労働安全衛生法では、労働者の安全と健康を守るためのルールが定められています。これらのルールを理解することで、労働災害を防止したり、労働者が快適な職場で働けるようにしたりすることができます。
労働法規は、労働者にとって、そして労働社会にとって、とても重要なものです。労務担当者として、ぜひ労働法規の知識を深め、労働者の権利と利益を守るために役立ててください。
皆さんの企業活動が成功する一助になれば幸いです。次回は「勤怠管理のベストプラクティス」についてお話しします。お楽しみに!
こんなことについても触れてほしいというようなリクエストもお待ちしておりますのでコメントよろしくお願いいたします!
それでは、良い採用活動を!
最後に
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