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労務の基礎:給与計算の基礎をマスターしよう!

こんにちは!SalesBox株式会社です!様々な企業の採用・労務のお手伝いをしてきた経験を生かし、皆さんの問題解決の一助になるような情報を毎日お届けしています!

今回は「給与計算の基礎」に焦点を当てて解説します。

労務担当者として、給与計算は避けて通れない業務です。しかし、給与計算は複雑で、法律や就業規則などの知識も必要です。そのため、労務初心者の方や、給与計算に自信のない方は、どのように勉強すればよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。

そこで、本ブログでは、給与計算の基礎をわかりやすく解説します。給与計算のプロセスや、考慮すべき要素、計算の正確性を保つためのヒントなどをご紹介します。


給与計算の基本プロセス

給与計算は、企業が従業員に支払う賃金の計算を行う業務です。給与計算は、労務担当者にとって重要な業務であり、正確な給与計算を行うことが求められます。

給与計算は、大きく分けて以下の4つのプロセスで構成されます。

・勤怠情報の集計

勤怠情報の集計とは、従業員の労働時間や出勤状況などの情報を集計するプロセスです。勤怠情報は、タイムカードや勤怠管理システムから取得します。勤怠情報の集計では、以下の項目を集計します。

  • 出勤日数

  • 勤務時間

  • 休日出勤時間

  • 残業時間

  • 休暇取得日数

・給与の計算

給与の計算とは、基本給や残業代、各種手当などを加減して給与額を算出するプロセスです。給与の計算では、以下の要素を考慮します。

  • 基本給

  • 残業代

  • 各種手当(通勤手当、家族手当、住宅手当など)

  • 社会保険料(健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料)

  • 所得税

  • 住民税

・控除額の計算

控除額の計算とは、給与から差し引かれる金額を算出するプロセスです。控除額の計算では、以下の要素を考慮します。

  • 社会保険料

  • 所得税

  • 住民税

・給与の支払

給与の支払とは、給与額を従業員に支払うプロセスです。給与の支払では、以下の方法があります。

  • 現金支払

  • 口座振込

給与計算は、労務担当者にとって重要な業務です。正確な給与計算を行うためには、勤怠情報の集計、給与の計算、控除額の計算、給与の支払のそれぞれのプロセスをしっかりと理解しておく必要があります。

本記事でご紹介した内容を参考に、ぜひ給与計算のスキルアップに取り組んでみてください。

給与の計算

給与の計算は、給与計算の最も重要なプロセスです。基本給や残業代、各種手当などの計算方法を正しく理解しておきましょう。

基本給の計算方法

基本給の計算方法は、企業によって異なります。一般的には、以下のいずれかの計算方法が採用されています。

  • 月給制

月給制では、毎月同じ金額の給与が支給されます。基本給の計算方法は、以下のとおりです。

基本給 = 月給
  • 年俸制

年俸制では、1年間で支払われる給与の総額が定められます。基本給の計算方法は、以下のとおりです。

基本給 = 年俸 / 12
  • 時給制

時給制では、1時間あたりの給与額が定められます。基本給の計算方法は、以下のとおりです。

基本給 = 時給 × 所定労働時間

残業代の計算方法

残業代は、所定労働時間を超えて労働した際に支給される賃金です。残業代の計算方法は、以下のとおりです。

残業代 = 所定労働時間超過時間 × 時給 × 割増率

所定労働時間超過時間とは、1日8時間、週40時間の所定労働時間を超えて労働した時間です。割増率は、残業時間帯によって異なります。

  • 深夜割増:22時~翌5時までの時間帯の残業は、1.25倍

  • 休日割増:休日に労働した残業は、1.35倍

  • 休日深夜割増:休日かつ深夜の時間帯の残業は、1.60倍

各種手当の計算方法

各種手当は、企業によって支給内容や金額が異なります。そのため、それぞれの手当の計算方法を個別に確認する必要があります。

給与計算を行う際には、以下の点に注意しましょう。

  • 勤怠情報を正確に集計する

勤怠情報の集計が正確でないと、給与計算に誤りが生じる可能性があります。

  • 計算方法を正しく理解する

基本給や残業代、各種手当の計算方法を正しく理解しておきましょう。

  • 社会保険料や所得税などの控除額を忘れない

給与から控除される社会保険料や所得税などの控除額を忘れないようにしましょう。

給与計算のステップ

給与計算のステップは、以下のとおりです。

  1. 勤怠情報を集計する

  2. 基本給を計算する

  3. 残業代を計算する

  4. 各種手当を計算する

  5. 控除額を計算する

  6. 給与額を算出する

給与計算は、労務担当者にとって重要な業務です。正確な給与計算を行うためには、上記のステップをしっかりと理解しておきましょう。

控除額の計算

給与から差し引かれる控除額は、大きく分けて以下の3つに分けられます。

  1. 社会保険料

  2. 所得税

  3. 住民税

社会保険料

社会保険料は、国民健康保険、厚生年金保険、雇用保険などの保険料のことです。社会保険料は、企業と労働者が折半して負担します。社会保険料の計算方法は、以下のとおりです。

社会保険料 = 給与額 × 保険料率

保険料率は、各保険によって異なります。

  • 国民健康保険料率:市町村によって異なる

  • 厚生年金保険料率:厚生年金保険法に基づき定められている

  • 雇用保険料率:雇用保険法に基づき定められている

所得税

所得税は、所得に対して課税される税金のことです。所得税は、給与の総額から給与所得控除や社会保険料などを差し引いた金額に対して課税されます。所得税の計算方法は、以下のとおりです。

所得税額 = 課税所得額 × 税率

課税所得額は、給与の総額から給与所得控除や社会保険料などを差し引いた金額です。

税率は、所得金額によって異なります。

  • 給与所得控除:給与所得から控除できる金額です。

  • 基礎控除:給与所得以外の所得から控除できる金額です。

  • 配偶者控除:配偶者が扶養家族である場合に適用される控除です。

  • 扶養控除:配偶者以外の扶養家族がいる場合に適用される控除です。

住民税

住民税は、住民に対して課税される税金のことです。住民税は、所得税の一部として徴収されます。住民税の計算方法は、以下のとおりです。

住民税額 = 所得割額 + 均等割額

所得割額は、所得税の課税所得を基に計算されます。

均等割額は、所得金額に関係なく、一律に徴収される額です。

控除額の注意点

控除額の計算を行う際には、以下の点に注意しましょう。

  • 控除額は、毎年変更される可能性がある

控除額は、法律や政令の改正によって変更される可能性があります。そのため、最新の控除額を確認するようにしましょう。

  • 控除額は、給与明細書に記載されている

給与明細書には、控除額が記載されています。控除額が正しく計算されているかどうか、確認するようにしましょう。

給与計算の控除額は、社会保険料、所得税、住民税の3つに分けられます。それぞれの控除額の計算方法を正しく理解して、給与計算のスキルアップに取り組みましょう。

給与の支払

給与は、労働の対価として労働者に支払われる賃金です。給与計算が完了したら、給与を支払う必要があります。給与の支払方法は、以下の2つに分けられます。

  • 現金支払

現金支払は、従業員の口座に振り込むのではなく、現金で手渡しで支払う方法です。

  • 口座振込

口座振込は、従業員の口座に直接振り込む方法です。

給与の支払期日

給与の支払期日は、原則として毎月末までに支払われます。ただし、企業によっては、給与の支払期日を毎月15日や25日などに定めているところもあります。

給与の支払手続き

給与の支払手続きは、以下のとおりです。

  1. 給与計算を行い、給与額を確定します。

  2. 給与明細書を作成し、従業員に渡します。

  3. 給与を支払います。

給与の支払の注意点

給与の支払を行う際には、以下の点に注意しましょう。

  • 給与額が正しく計算されているか確認する

給与額が正しく計算されていないと、従業員とのトラブルに発展する可能性があります。給与明細書をよく確認して、給与額が正しく計算されているか確認しましょう。

  • 給与の支払期日を守る

給与の支払期日を守らないと、従業員の生活に支障をきたす可能性があります。給与の支払期日を守るようにしましょう。

  • 給与明細書を渡す

給与明細書には、給与額や控除額などの情報が記載されています。給与明細書を渡して、従業員に給与の内容を理解してもらいましょう。

給与の支払は、給与計算が完了したら行うべき重要な業務です。給与の支払方法や支払期日、支払手続きなどの基本事項を理解して、正確に給与を支払うようにしましょう。

まとめ

ここまで給与計算の基本的な流れについて解説してきました。

給与計算は、労務担当者にとって重要な業務です。正確な給与計算を行うことで、従業員のモチベーションを高め、企業の安定した経営にもつながります。

そこで、本記事のまとめとして、給与計算の際に押さえておきたいポイントを3つご紹介します。

1. 勤怠情報を正確に集計する

給与計算の第一歩は、勤怠情報を正確に集計することです。勤怠情報に誤りがあると、給与計算に大きな誤りが生じる可能性があります。

そのため、タイムカードや勤怠管理システムの入力ミスがないか、休日出勤や残業などの特別勤務が発生した場合は正確に記録するなど、勤怠情報を正確に集計するために注意しましょう。

2. 計算方法を正しく理解する

給与計算では、基本給や残業代、各種手当などの計算方法を正しく理解する必要があります。

基本給の計算方法は、企業によって異なります。また、残業代や各種手当の計算方法は、法律や政令によって定められています。

そのため、給与計算を行う前に、それぞれの計算方法をしっかりと理解しておきましょう。

3. 給与明細書を作成する

給与計算が完了したら、給与明細書を作成します。給与明細書には、給与額や控除額などの情報が記載されています。

給与明細書は、従業員の給与の内容を理解してもらうために重要なものです。そのため、給与明細書を作成時には、給与額や控除額などの金額を誤らないように注意しましょう。

これらのポイントを押さえて、正確な給与計算を行いましょう!

給与計算は、労務担当者にとって必須のスキルです。ぜひ、上記の方法を参考にして、給与計算のスキルアップに取り組んでみてください。

皆さんの企業活動が成功する一助になれば幸いです。次回は「労働法規の基本」についてお話しします。お楽しみに!

こんなことについても触れてほしいというようなリクエストもお待ちしておりますのでコメントよろしくお願いいたします!

それでは、良い採用活動を!


最後に

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