おやすみ前のアウトプット2023/4/11(ドラベース)
小学生のころコロコロコミックで読んでいた『ドラベース』を最近メルカリで全巻購入した。
当時、野球の細かいルールはよく知らなかったが、それでも普通に漫画として好きだった。対戦相手を含めた個々のキャラクターや、「ああ、こういう展開あったな」というのも、リアルタイムで読んでいた話についてはほとんど覚えていることに自分でもびっくりした。しょうじき、小学校低学年とかには難しめの内容だが(野球の専門用語の説明はほぼない)、それがかえって広い層にアピールする結果にもなったのか、本作は累計600万部越えというコロコロでも随一のヒット作だそうだ。もちろんここには『ドラえもん』という作品のネームバリューを勘定に入れなければならないが、なかなかの数字だ。(ちなみに『巨人の星』が630万部らしい)
物理的に不可能な魔球(ジグザグに曲がるWボール、空中で静止するトンボールなど)がわんさか出てくるし、そもそも試合中に特定の3つのひみつ道具を使っていいという22世紀の特殊ルールだしで、リアリティがあるかと言われれば無い。が、野球というスポーツの特性を活かしたドラマチックな試合運びと、F先生の完コピができる藤子プロのエースであると同時にとことん泥臭くダイナミックな画風&作風が持ち味というむぎわらしんたろう先生の作家性もあって、今読み返してもじゅうぶんに面白い。その人気はネット上でも根強く、なんJにも定期的にスレが立っているようだし、「5番 サード」でググると、実在の選手を差し置いてサジェストにクロえもん(主人公。5番サード)が出てくるなど、愛されているのがわかる。
猫型ロボットが投げすぎで肩を壊したり、それをドクターに治してもらったりするのはよくわからないけれど、まあそれくらいのご都合主義は受け入れよう。何気に1番センターの俊足キャラ、トラえもんが好きです。