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-No.8- 放課後の過ごし方

このシリーズの中でお伝えしていくこと

【年中〜年長5月頃までに準備しておきたいこと】
■子どもが練習をすること
1 自分のことは自分でやる意識をつける

■大人が準備しておくこと
2 学校の種類を知る
3 就学までの流れを知る

【年長の4月〜9月ころまでにやりたいこと】
■子どもが練習をすること
4 学習準備(書く力・予定を把握する・運動面)
5 自分で準備をする

■大人が準備をしておくこと
6 学校見学、就学相談
7 新年度に向けて学習環境を整える

【年長の10月〜3月ころまでにやりたいこと】
■子どもが練習をすること
8 学習準備のレベルUP
9 新しい環境になれる準備

■大人が準備をしておくこと
10 放課後の過ごし方

このシリーズでは、小学校に向けて今できることについて発信していきます😊

今回のシリーズ最後となります💡放課後の過ごし方についてご紹介して行きます!

前回の振り返り

No7では、学習のレベルアップと、新しい環境になれることについてお話しをしていきました。

過去記事をご覧になりたい時は、マガジンからご覧ください。

前回の中で大切なことは、学校に向けての学習の練習は、少しずつレベルを上げていくことが大切ということと、新しい環境になれるためには事前に準備が必要ということです。

何から手をつけていいかわからなくなると思いますが、目の前のことを一つずつ階段を登るようにSTEPUPしていきましょう!

どうしたらいいかわからなくなった時には、いつでもご相談くださいね。

今日は、放課後の過ごし方についてご紹介していきます😀

放課後等デイサービスとは?

課後等デイサービスとは、児童福祉法に基づき運営されています。
小学校や中学校、高校に就学している発達が気になるお子さんや、発達障害のお子さん、その他障害を持っているお子さんに対し、個別や集団プログラムを通じて日常生活での動作の習得や集団生活への適応に向けた支援をしてくれます。

毎日の学校の放課後や夏休みなどといった長期休暇中に利用するサービスで、「学童」と同じようなイメージを持っていただくとわかりやすいかと思います。

放課後等デイサービスでは、お子さま自身のできることを増やし、自立を促したり自分の居場所を増やしたりすることで、より充実した日々を送ることを目指し、学校での教育だけでなく、放課後等にも支援を継続して受けられることを目的としています。

幼児期まで、児童発達支援に通っていたのが、放課後等デイサービスに切り替わると考えていただけるとスムーズだと思います😊

利用するためには

放課後等デイサービスを利用するためには「障害児通所受給者証」という受給者証が必要になります。
お住まいの市区町村で発行されます。
発行までに時間がかかるので、早めに手続きをしておくことをお勧めします!

料金は?

費用については、児童発達支援と同じ程度で1割負担です。
1回あたり、1,000円以下が相場ではないでしょうか?
また、世帯に応じて利用額の上限が設けられているので、安心して利用することができます😀

その他にかかる費用としては、事業所ごとにおやつ代やお弁当代、行事参加費などがある場合がありますので、気になる方は聞いてみてくださいね!

どんなことをするの?

活動の内容は事業所ごとに様々です。

・生活スキル向上のためのトレーニング(個別や集団)
・創作活動や作業活動
→高校を卒業すると、事業所に進む方も多いです。なので、年齢が上がるにつれて、放課後等デイサービスの中で作業所での作業を想定した練習をする場所も多いです。
・バザーやお祭りなどのイベント
・余暇活動の提供(長期休暇を利用したイベントなど)

どうやって選ぶ?

放課後等デイサービスを選ぶ時には、進学先が決定していると思います。
子どもたちが今後生活していく中での一番の主軸は学校です。
その学校を中心にどんなサポートが必要かを考え、さらにご家族の就業や生活状況を考慮した上で選択してくことをお勧めします!

■こんなパターン
・ご両親は共働き
・平日週4〜5日は放課後等デイサービスの利用をしたい
・お子さんは通級に進学
・学習面でのサポートが必要だと予想している
・通級で過ごすことは、お子さんにとって少し頑張らなくてはいけない環境(=ストレスが多めであると予想)

こんな時には2つの事業所を選択するのはどうでしょう??
・A事業所(月・水利用)
→学習サポート+自由時間がある事業所
・B事業所(火・木・金利用)
→学童のように遊び中心のお預かり型の事業所

A事業所で学習の後押しをしてもらいながら、B事業所で大きく体を動かしたり、好きなことを過ごして学校でのストレスやプレッシャーを解消できるようなスケジュールです。
週の後半にB事業所が多いのは、週の後半に「頑張れ!!!」が積み重なると、いつもはできていることも、なかなかできなくなってしまうからです。
それでは、療育の意味が無いですね!ここでも、お子さんの体力や状況を見て、環境を整えることが大切です。

■こんなパターン
・ご家族がご自宅にいることが多く、臨機応変に送迎が可能
・軽度知的障害、支援級在籍
・学校では、学習よりも友達との関わりを学んで欲しい
・将来に向けて、好きなことを伸ばしていきたい

こんな時にはこんな選択はいかがでしょう??
・C事業所(週1回利用)
→日によりカリキュラムの内容が異なる。曜日を固定し、さまざまな活動を経験し、興味関心を広げることが狙い。
プログラミング、ボードゲーム、工作・アート、音楽、パズルなど。
・D事業所(週1回利用)
→運動系の事業所。3〜10人の小集団でルールのある活動を行う。小学校で行うような運動の復習・予習の場として活用。

色々な事業所がある

2つのパターンで例をあげてみました。
どちらも放課後等デイサービスの利用を検討しているご家族ですが、利用方法や選ぶための狙いなどは全く違いますよね。

とりあえず放課後等デイサービスについて通える場所に適当に通うのではなかなか効果はでないと思います。
お子さんが学校では、何を頑張っていて、どんなサポートが必要なのか。家族が過ごしていくには、どんなサポートが必要かという事をしっかり洗い出して選択していくことが大切です!

また「放課後等デイサービスを利用しない」というのも一つの選択肢です。
ただ、学校に進学すると長期休暇があります。
お出かけが好きなご家族、お仕事の都合をつけることができる場合は、特に困らないかもしれませんが、そういうご家族は多くはないのかな?と思っています。

長期休暇のみ放課後等デイサービスを利用することは、難しいです。
長期休暇のみ、サービスを利用したい方は体験学習型のイベントを活用されることをおすすめします。

まとめ

就学に向けた内容をこれまで8回にわたってお送りしてきました。
いかがでしたでしょうか??

とりあえずコレやって!という内容を詰め込みました。
ただ、子どもの発達や生活スタイルは一人一人違います。
学校で求められる事も地域により異なるでしょう。

大事なことは、一人一人それぞれに合わせた支援を受けること、選択をしていくこと、練習を積み重ねていくことです。
ただ、なかなかそう言ったサポートをしている場所は少ないですよね。

私が代表を務めるこどもの相談室 TOMOでは、ペアレントトレーニングを通してご家族をサポートしています。

障害や、発達、感覚、癇癪などに対する正しい知識を知っていただきながら、今のお悩みを解決していきます。
また、できることを増やすために、ABA(応用行動分析)を元にした、おうちで出来る関わり方をお伝えしています。

どれも厚生労働省、国で推進しているペアレントトレーニングの内容を盛り込んでいます。

他のペアレントトレーニングと違うのは、学んで終わりじゃないという事です。
学んで終了となると、結果どうしていいかわからなくなってしまいます。

TOMOでは、学びながら継続した相談を通し、ご家族の身近なサポーターを目指しています!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

引き続き、事例や頂いた相談の解決方法をUPしていきたいと思いますので、フォローをしてチェックしてくださいね!

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