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「健康な状態」を知ることの重要さ

ヘビの様子が普段と違う。
例えば餌を食べないとか、普段は地中にいるヘビが地上にいるとか。
あるいはうまく言えないのだけれど、どことなくいつもより元気がない感じがするトカ。。。

こういう時に何よりも重要なことは、そのヘビの '健康な状態' を把握しているかどうかということです。
ご相談いただいた際、よくよく聞いてみると、あるいは写真を拝見すると至って健康で何の問題もないということも実は少なくありません。
例えば餌を食べない理由についても、脱皮前だったり気温が下がったりというわかりやすい理由のほか、先の記事にも書いたように、単純に空腹でない(日常の給餌スパンに問題がある:普段の餌のやりすぎ)というようなこともあります。

健康な時にいわゆる 'いらんこと' をしてしまうと健康を害するリスクが生じる、というには、これもまた先の記事に書いたとおりです。

そのヘビが健康なのかどうか判断するためには、普段からそのヘビの様子を観察しておく以外にありません。
明らかな健康異常はウロコや表皮のツヤや質感(ささくれだったようになっていないか)や色味(黒ずんでいないか)で判断できますが、このように明確に状態が落ちている状態から元に戻すには手間も時間も胆力も費やします。

尤も、飼育したてのヘビなどでは '健康な状態' を把握するのが難しい場合もあるかもしれません。
こうした際には原点に立ち返り、図鑑や海外のサイト(当該のヘビの原産地で撮影したもの)、あるいはYoutubeの動画などで自然下のヘビの様子を見ることで健康な状態の色やツヤ、動きなどを確認することができます。

'異常な状態' を知るには '異常でない状態' を知ることが重要。
当たり前と言えばまったくそのとおりですが、いざという時には案外忘れてしまうこともあります。
おかしいな、と思ったらまず 'そこ' に立ち返って健康状態の確認をするのが第一歩になると言えるでしょう。


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