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実用情報とは別に、ヘビ(爬虫類)に関するコラム的な情報もご紹介します。
健康異常、健康トラブルが起きた時にどうするか? の参考情報をご紹介します。
給餌や餌の種類など、ヘビの "餌" についての解説
ヘビ(爬虫類)にストレスのない ”ケージ内環境” を構築するために必要な情報についてです。
ヘビ(爬虫類)の飼育前に必要な基礎情報をご紹介します。 これからヘビを飼おうと思う方、飼っているけれどいろいろと健康トラブルなどに悩まされている方など、まずはこちらからご覧いただけると幸いです。
書籍、動画、そしてオンラインの記事。 世の中にはさまざまな ”ヘビの飼い方” についての情報があふれています。 しかし、 それらの多くは明確な誤りや誤解に満ち溢れています。 ヘビを始めとした"爬虫類の飼育" は特に我が国日本では、まだまだ歴史の短い趣味だといえるでしょう。それを考えると今のこの状況も、致し方ないことなのかも知れません。 ヘビや爬虫類の飼育は、ある意味でとてもクリエイティヴな趣味です。 100人いればそれぞれにあった100通りの飼育があることでしょう。それは
故・安川雄一郎さんと以前に仕事をさせていただいた際、'カメは適当に飼ってもそれなりに生きてしまう。それが彼らにとって不幸な結果につながっている' とおっしゃっていたのを憶えています。 ある種のヘビも(あくまで'ある種'であってまずい飼い方だとすぐに死んでしまう種も少なくありませんが、、、)まったく同じことが言えますね、とお話ししました。 ある種のヘビや、ある種の個体は文字通り '閉じ込めておくだけ' というような飼い方でもそれなりに生きてしまう。 しかし、もちろんそれでは
餌を与えると感じることの1つは、多くのヘビが摂餌の際に視覚に依存する割合がとても低いということです。 すぐそばに餌を置いてもまるで気づかない様子で、あたりをウロウロした後、舌で餌が発する匂いの粒子を集め、ようやくそれと気づいて餌にアタックするといったことが少なくありません。 では彼らが全く眼が見えていないのか、というともちろんそんなことはありません。素早く動くものには非常に敏感で、特に上下・左右に直線的に素早く動くものを非常に怖がる傾向があると感じています。 当たり前と言え
新しいヘビを飼い始める。 そのヘビにとってはいままでと違う、これまでにまったく知らない環境での暮らしが始まります。 その‘未知’ の環境に慣れるためには、相応に時間がかかります。もちろん個体差はありますが、通常ヘビが新しい環境に慣れるためには1カ月程度は時間がかかると考えておいた方が良いでしょう。 どんなに良い環境を用意しても、この間にまったく餌を食べないヘビももちろんいます。 環境設定だけではありません。産卵・出産後の立ち上げや、何らかの疾病からの回復。あるいは脱皮の前後
ヘビの飼育に使用する床材はリサイクルして使用することができます。 餌についても餌動物を捕獲できる種のヘビはもちろん、雑食性のヘビであれば人用の食品を使用できて長期保存が可能。そしてボアやニシキヘビでは給餌スパンをかなり長く取ることができます。 ケージ内に必要なアイテムにしても剪定した樹木や、公園などで拾得できる枯葉などが利用できるので、わざわざ高いお金を出して '専用' と謳われた器具を購入する必要は全くありません。 こうしたことを考えると、ヘビの飼育におけるランニングコ
ヘビの飼育の中では、匂いの出る廃棄物が出ることが少なくありません。 排泄物はもとより、餌の食べ残し、トレーを吹いたナフキンなどもそのままにしておくと匂いが発生します。 部屋内に匂いを発生させないことは、飼育管理の中の異常(ヘビが排泄した、ヘビが外傷を追い重篤化して膿が出ている、ヘビが死んでしまった、食べ残した餌が腐敗した)をいち早く察知するためにも非常に重要なことです。 そこで普段から清掃を徹底すると同時に、回収した廃棄物から匂いを発生させない工夫が必要です。 今回はコラ
ヘビの飼育。 あくまで趣味ですから、どんなヘビを飼おうと誰しもの自由です。 特に飼育を開始した直後は 'あのヘビも欲しい' 'このヘビもいいな' と目移りしやすいでしょう。 その中で、数年経過すると自分の '好きなヘビ' の傾向が出てくることがあります。ボアやニシキヘビなどの大型のヘビが好き、ということもあるでしょうし、コーンスネークやミルクヘビなど性格が穏やかで色とりどりの繁殖個体が流通しているヘビがいい、という場合もあることでしょう。 ヘビの飼育を(長期にわたって)
閑話。 昭和の仮面ライダー1号のエピソードの中でも、'ユウレイ村の海蛇男' の回はとても秀逸です。 この回の '主役' である海蛇男の造形も素晴らしい仕上がり。開閉できる肋骨の様子が胸側の造形でわかるのもいい。 ただし、こんな色のウミヘビはいないというのが少し残念といえば残念かもしれません。異常な改造手術の間に変色してしまったと考えればいいのかもしれませんが笑 海蛇男を管理する大幹部は地獄大使、その正体はガラガランダで、ガラガラヘビの改造人間です。ガラガラヘビがウミヘビに
ヘビの様子が普段と違う。 例えば餌を食べないとか、普段は地中にいるヘビが地上にいるとか。 あるいはうまく言えないのだけれど、どことなくいつもより元気がない感じがするトカ。。。 こういう時に何よりも重要なことは、そのヘビの '健康な状態' を把握しているかどうかということです。 ご相談いただいた際、よくよく聞いてみると、あるいは写真を拝見すると至って健康で何の問題もないということも実は少なくありません。 例えば餌を食べない理由についても、脱皮前だったり気温が下がったりというわ
ヘビの飼育の中では、割合的には '何もしない' 時間の方が圧倒的に多いし、'何かする' ことで具合が悪くなることが少なくありません。 餌をやりたい、床材を変えたい、新しいシェルターを設置してあげたいなど、飼育管理の中で '●●したい' という欲求に囚われるかもしれませんが、ヘビは基本的には放っておいてほしい動物であることを忘れないようにしたいところです。 もちろん、ただただ放っておけばいいというわけではなく、普段からいい意味で '見てみぬふり' をして飼育個体の健康状態を把
飼育に関して、旧Twitter(X)で一番多くいただくご質問が '拒食' に関するものです。そして、実は一番わかりやすいご質問事項でもあります。 基本的に我が家では、有難いことに拒食というものをここ20年近く経験していません。 拒食の原因は主に次のうちのどれかです。 1.日常の環境に問題がある ▷通気性、床材、光量、温湿度管理などの問題 2.餌の状態、質、種類に問題がある ▷解凍状態や新鮮さ、ヘビの嗜好に合わない餌などの問題 3.餌のやりすぎでヘビが空腹でない ▷給
ヘビが餌を食べてから消化、排泄するまでに要する期間はどれくらいでしょうか。 餌の種類や時期(温度や光量)、ヘビの種や年齢、あるいはその時の体調などにもよりますが、成蛇であれば年間を平均すると概ね4-5日程度で大半の栄養価を消化吸収、さらに1-2日かけて排泄に至るというのが正常な状態だと考えられます。 したがって摂餌から排泄までの期間はおおむね1週間程度というのが目安と言えるでしょう。 摂餌から排泄までのサイクルがこれよりも著しく早い、というようならケージ内の温度設定に異常が
熱中症、というと夏季のものだけのように感じる方もいるかもしれません。しかし、夏季は温度上昇に気をつける心理が働きますので、冷却器具の故障や停電などがなければ、(異常な温度管理さえなければ)そうそう熱中症にならない場合も少なくありません。 むしろ怖いのは平均して寒い時期、冬場から春にかけてスポット的に暖かい日の熱中症です。これは具体的には加温・保温器具によって引き起こされるものです。 当たり前と言えばその通りなのですが、特に気温の低い寒冷地を除くと、冬でも急に温度が上がる日
ヘビの生理活動でカロリー消費の割合が最も多いことはなんでしょうか。 厳密に調べてデータが手元にあるわけではないのですが、かなり多くのカロリーを消費することの一つが "摂餌" すなわち餌を食べることだと思います。 ヘビの器官を見ると極端に言えば、"1本の細長い消化器官" といってもいいくらいに消化器系が多くの割合を占めています。 これを考えると、消化器系にいかに負担を少なくするか、ということは飼育管理において大きなポイントとなることが理解できます。 ヘビの飼育の中において彼
飼育にあたって陥りやすい錯覚の一つが、"ヘビの飼育環境の全てを支配・管理することができる" というものです。 湿度や温度、紫外線、光量のほか、ヘビの摂餌量、そして繁殖行動など。。。 どんなに優れた用具・機材を使用しても、完全に思い通りの数値に設定することは不可能ですし、ヘビを思い通りの行動に導くなどということはできません。 相手はあくまで動物であって、機械ではありませんので、ゲームのように "こうすると必ずこうなる" などということはありえません。 こうして文字にすると
最近少し忙しくなって、記事を更新できていませんでした。 今日からまた少しずつ再開していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 さて、今日は "水" についての話題です。 普段ウォータープールや散水に使用している水、水道水を使用されている方が多いと思います。 おそらく、あまり疑問を持たずになんとなく水道水を使用している、という方も多いかもしれません。 しかし、水道水と雨水とでは明確に水質が異なります。実際に酸度(ph値)や硬度が劇的に違うということが少なくありません。