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'何もしない' という飼育管理

ヘビの飼育の中では、割合的には '何もしない' 時間の方が圧倒的に多いし、'何かする' ことで具合が悪くなることが少なくありません。
餌をやりたい、床材を変えたい、新しいシェルターを設置してあげたいなど、飼育管理の中で '●●したい' という欲求に囚われるかもしれませんが、ヘビは基本的には放っておいてほしい動物であることを忘れないようにしたいところです。

もちろん、ただただ放っておけばいいというわけではなく、普段からいい意味で '見てみぬふり' をして飼育個体の健康状態を把握しておくことはとても重要なことです。
そして、頃合いを見て餌を与えたり、水や床材を変えてあげたり(あるいは、少し加えたり取り除いたりしてあげたり)してあげることは絶対に必要なことだと言えるでしょう。

しかし、'●●したい' という欲求をヘビに押し付けるようなことはあってはなりません。
たとえば数日の間において、あるいは1日の中でも気温差が激しい秋口においては、暑かった頃と同じ給餌内容というわけにはいきません。
気温が急に下がれば餌を食べなくなりますし、そこで 'なぜ私のあげた餌を食べないのだ' などと考えて無理に餌を食べさせようとするなどすれば、途端にヘビの健康状態は急激に悪化することもあります。
*強制給餌やアシスト給餌などというのは誰が考え出したのか知りませんが、ヘビからしたら迷惑でしかないと思います。

温度変化の激しい時などは、急に寒くなったからお腹が空いてないんだよね、じゃあまた食べたくなったら食べようか? ぐらいのスタンスでいいのではないかと思います。

ヘビを飼育している、ということは少なくともヘビが好きなのだとご推察します。そしたら彼らが嫌がるようなことを無理にする、彼らを無理に支配しようとするのはやめようじゃありませんか。


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