【書評】 どう生きる?ーー人生戦略としての「場所取り」の教科書
【人生戦略】才能より重要! 勝ち抜くための「場所取り」とは?
現代社会は、激動の時代を迎え、従来の「常識」が通用しなくなっています。そんな時代に生き抜いていくためには、何が必要なのでしょうか?
本書『どう生きる? ーー人生戦略としての「場所取り」の教科書』では、著者・藤原和博氏は、「才能」や「資質」よりも、「場所取り」と「タイミング」こそが、社会で成功するための鍵であると説いています。
「場所取り」とは?
この「場所取り」とは、単に組織内での地位を指すものではありません。
「自分をどの場所・陣地に置き、キャリアとしてどんなスキルを活かし、個人としてどう生きていくか」
という、人生における 「ポジショニング」 を指します。
そして、その場所が社会や人々の意識の流れに乗っているかどうかが 「タイミング」 となります。
本書から学ぶべきポイント
本書では、「勝てそうな場所を探して、陣地を作る」という 場所取り の基本を軸に、以下の5つのキーワードが紹介されています。
* エネルギーをもらえる仕事 - 自分が情熱を持てる仕事を選ぶ
* 仕掛ける側、発信する側にまわろう - 受動的な立場から脱却する
* 仲間がおもしろがる場所を探す - 周囲を巻き込みながら活動する
* 意識して環境を変える - 積極的に行動し、視野を広げる
* 「キャリアの大三角形」をつくる - 長期的な視点でキャリアを築く
Audible会員なら12万以上の
対象作品が聴き放題
本書を読んだ感想として
本書を読んだ感想としては、「人生における羅針盤」を得られたような気持ちになりました。
現代社会は、情報洪水ともいえるほど、膨大な情報が飛び交っています。そんな中で、自分の進むべき道を見失いやすいものです。
しかし、本書では、場所取り という考え方を軸に、具体的な行動指針を示してくれるため、自分が何をすべきなのかが明確に理解できます。
特に印象深かったのは、
* 「エネルギー」 の重要性
* 「キャリアの大三角形」 という考え方
です。
「エネルギー」 については、仕事を選ぶ際、自分が**「エネルギーをもらえる仕事」**を選ぶことが重要だと説かれています。
確かに、自分が情熱を持てる仕事であれば、困難な状況でも乗り越えられます。
一方、「キャリアの大三角形」 は、長期的な視点でキャリアを築くための方法として紹介されています。
20代、30代、40代と、段階的にスキルを積み重ねることで、希少性の高い人材へと成長できるという考え方です。
本書を特におススメしたい人
* 会社や組織で成果を上げたい人
* 自分の可能性を最大限に発揮したい人
* 自分らしい人生を見つけたい人
* 新しいことに挑戦したい人
* 生き方を変えたい人
本書とあわせて読みたいおススメの書籍
・自分とか、ないから。教養としての東洋哲学 しんめいP (著), 鎌田東二 (監修)
本書のまとめ
著者、藤原和博氏によれば、社会で成功する秘訣は「才能」や「資質」ではなく、適切な「場所取り(ポジショニング)」と「タイミング」にあります。
この「場所取り」とは、組織上の位置ではなく、自分をどの場所・陣地に置き、どんなスキルを活かし、どう生きるかを指します。
そして、その場所が社会や人々の意識の流れに乗っているかが「タイミング」です。
場所取りの基本は「勝てそうな場所を探して陣地を作る」ことです。
エネルギーをもらえる仕事を見つけ、エネルギーを奪われる場所には身を置かないようにすることが重要です。
例えば、好きなことを仕事にするとエネルギーを得ることができます。
次に、意識の転換が必要です。受け手から送り手へ、組織人から組織内個人へと意識を変えることが求められます。
希少なポジショニングを取ることも重要で、需要が多いが供給が少ない場所を見つけることで希少性を高め、仕事の価値を上げることができます。
また、仲間と一緒に遊べる場所、仲間がおもしろがる場所を見つけることも大切です。
面白がってもらえるか、遊びの要素があるかという視点で考えることで、多くの協力者を巻き込むことができます。
さらに、環境を意識して変えることも重要です。環境と経験が人を変えると著者は信じており、身を置く環境を変えることで世の中の見え方が変わり、自分も変わることができます。
最後に、「キャリアの大三角形」を作ることが推奨されています。
20代で1歩目の足場を作り、30代で2歩目を踏み出し、40代で三角形の頂点を作ることで、自分を希少性のあるレアな存在にすることができます。
これからの時代においては、「場所取り」が重要な意味を持ちます。
適切に場所取りをし、自分をマネジメントすることで、組織内でも、組織を離れた後でも、成功を収めることができるのです。
この本書を参考にして、ぜひ自身のキャリアを戦略的に考えてみてください。
Amazonのオーディオブック