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FF14 グラフィックアップデートへの意見について

FF14は10周年記念を迎え、この機にグラフィックをアップデートした。
尚、グラフィックアップデートを行うことは前もって宣言されており、ユーザーの意見を取り入れながら手直ししていくつもりであるとも表明されていた。

なので、私から当件に関するユーザーの意見全てに物申すつもりはない。
ただ、あまりに目に余る「ユーザー様」がXで散見されるので
そのことについて「私の意見」を述べたい。


■客と企業は本来、対等

企業はAという製品を作り、10000円で売りますと表明する。
客は10000円払うからAを譲ってくれと買いに来る。
これが売買のやり取りであり、本来両者は対等である。

しかし、往々にして金を払う側(客)の方が立場が強くなる。
理由は、金を払う側はどこに金を払うかを取捨選択する権利があるからだ。
企業は常に同業他社との競争にさらされており、客に選んで貰えるよう戦略を練る必要がある。

■ユーザーの意見を聞く理由

多くのユーザーが勘違いしているのだが
開発陣は、お前一人のためのゲームを作る仕事をしているのではない。
多くの人にとって魅力的なゲームを作る仕事をしている。

多くのユーザーが「これは問題だ」と言っている点を精査し、適切に変更することで顧客エンゲージメントの向上を図れる他、「ユーザーの意見を取り入れてくれるゲーム」という宣伝効果も期待でき、ゲームの寿命延伸にプラスに働く。

なのでユーザーの意見を取り入れているのだ。その点を勘違いしてはいけない。

■ユーザー様への私のご意見

グラフィックアップデートに関する意見には、個人的なこだわりの域を出ない意見が含まれている。
※ちゃんと読んでほしいのだが「すべて」ではなく「含まれている」である。

自身の意見にどれくらいの正当性があるか・開発陣にとって聞く価値のある意見かも考えず

「意見を言ったのに聞いてくれない!なんで!?こちとら客やぞ!!」

と、癇癪を起している様は見るに堪えない。
「私が私が」と主張するだけなら、2歳児でも出来る。
なぜ開発陣がユーザーの意見を聞こうと考えているのかくらい、想像したらどうだ。本当に大人気ない。

あくまでユーザーに出来ることは「意見を述べるだけ」。
それを採用するもしないも、開発陣の裁量一つだ。
なぜかというと、開発陣が作っているゲームだからだ。ユーザーが作っているゲームではない。

血と汗と涙を流してゲームを作っているのは開発陣だ。
その開発陣へのリスペクトがあるならば
意見が通らなかったことに気落ちや失望はすれども
「我々ユーザーの了承も得ずして変えた開発陣が悪い」
等という言葉は口が裂けても出てこないはずである。

■グラフィック調整とジョブ調整はレイヤーが違う

あろうことかゲーム体験のコアである
バトルコンテンツや、ジョブ調整への意見を引き合いに出し
「ジョブ調整に意見してる奴に、グラフィックアップデートへの意見についてどうこう言われる筋合いはない」
みたいに言ってる奴がいて、ビックリしちゃったね。

グラフィックは、ゲームの彩り要素の一つでしかない。
もちろん、セールスポイントにならないわけではないが…。どんなにグラフィックが綺麗でも、ゲーム体験がつまらないのではお話にならない。

ゲーム体験の提供こそが、ゲーム特有の面白さであり映像作品(映画など)と一線を画す娯楽体験である、重要な要素だ。

ゲーム体験の提供というFF14の生命線に大きく関わるバトル・ジョブの調整と、グラフィックの調整には決定的な温度差がある。

グラフィックアップデートとバトル体験の提供を同列と思う人は今一度、なぜFF14をプレイしているのか考えた方が良い。

もちろん、バトル・ジョブ調整に関する意見であっても白熱しすぎたり、暴言を吐いたりすることは、許されることではない。
ユーザーが出来ることは、いずれにせよ協力だけだ。命令はできない。

■カスタマーハラスメントは色々とまずい

企業は客に引き続き選んで貰いたいから、意見を聞いている。
その領域を超越して、「企業やその従業員を正してやる!」と行動することを、昨今は「カスタマーハラスメント」と呼称する。

カスタマーハラスメントと認定されれば、法的措置を取られる可能性もある。
過激な言葉でFF14開発陣を批判している人は、一度頭を冷やして己を省みた方が良い。

厚生労働省
「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」


■まとめ

意見を言うことを、否定する気はない。
ただ、意見を言ったからといって
「ぼくのかんがえるさいきょうのしゅうせい」が確約されることはない。
それは当たり前のことだという弁えを持って、意見を述べたほうが徳が下がらないと思われる。
いかがだろうか。

そしていつでも、あなたがたはFF14のプレイを止めることができる。
ほとぼりが冷めたら戻ってきてもいいし、二度と戻ってこなくてもよい。
あなたのお金と時間だ。
FF14の開発陣がそれをどうこうする権利は無い。
我々は自由なのである。
それを、忘れないでほしい。

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